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カテゴリ:映画
大恐慌時代のアメリカ。街にはホームレスが溢れ、職を失った者は他の土地に移動する。運賃?そんなものは必要ない。俺たちゃ機関車タダ乗り野郎「ホーボー」さ。 そんなホーボーの帝王(要するに無賃乗車の常習犯)に、リー・マーヴィン。帝王に妙なライバル心を燃やす青二才ホーボーにキース・キャラダイン。ホーボーの無法を絶対に許さない、正義感が溢れて水浸しになったようなマニアック車掌にアーネスト・ボーグナイン。以上三名を中心に物語は展開します。 シャック車掌(ボーグナイン)が乗る19号列車は、ホーボーたちにとって鬼門です。これまでタダ乗りに挑んだ者は皆、シャックの執着的な妨害を受けて無残な死を遂げていたのでした。しかし帝王、またの名を「エース・ナンバーワン」は、敢えて19号への無賃乗車を挑みます。なぜ?そこに機関車があるからさ。而して男と男の戦いが始まります。 オレゴン大平原を驀進する蒸気機関車を舞台に男同士の肉弾戦。車内で、車上で、連結器で、シャックと帝王の、命と運賃と意地を懸けた攻防が繰り広げられます。彼らこそ真の電車男だ!いや、機関車男か。 運賃を払う払わないのイザコザで、ここまで面白いモノができるとは、映画は本当に奥が深いです。 監督のロバート・アルドリッチは言うまでもなく、脚本をFOXに持ち込んだ人間、この企画を通したFOXの役員、キャスト・スタッフを集めた人間は天才に違いありません。 『ミナミの帝王』と比べると動くマネーの額は微々たるものですが、アツさでは完全に凌駕しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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