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2020.09.29
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カテゴリ:本好きのつぶやき
自分の脚には傷がある。
両脚だ。ちょうど膝のあたりの、どちらも外側である。
小学校の保健室で、傷の治療をするときに記入するカードがあった。そのカードには“きりきず”“すりきず”“さしきず”の中から選んで丸をつけるようになっていた。この分類にどんな意味があるのか、このシステムは全校共通のものなのか、今もあるのかは分からないのだが、自分の今のその脚の傷は“すりきず”である。
初めて作った時には「見事な擦り傷だなあ」とちょっと感心した。こんな傷は小学校の時以来である。大人になった自分は滅多に転ばないから、擦り傷なんてずっと作っていなかったのだ。
ずっと作っていなかったその擦り傷を、この半年で3回作った。まず右の脚に1回、その近くにもう1回、更に左の足に1回である。
なぜそう同じところに何度も傷を作るのか。理由は簡単だ。これは本棚の角で作った傷だからだ。

わたしは今、地方の小都市で暮らしている。たいして広くもない部屋に、あまり考えたくない量の本を抱えている。あるものは作り付けの棚に並べられ、あるものはボックスに整理され、あるものはさらにその上に積まれている。
ここに住み始めた時には「本を増やさないようにしよう」と決めていたし、友人に、いかに本を増やさないかレクチャーをしていた。しかし、自分のこととなると全滅である。本はあっという間に増え、どこになにがあるのか自分でもよくわからなくなった。
上で『本棚』という言葉を使ったが、実際にはよくある組み立て式の、3段のボックスである。そのうちふたつを横に置き、ひとつを縦に置いて使っている。このボックスの横置きは便利だ。文庫本が奥と手前、上と下、合わせて4列に詰め込めるからである。更に上にも本を並べたり、積んだりすることができる。しかし大抵の人間はこの便利さを理解しない。「ボックスは縦に置くものです」「横に置くと部屋のスペースが無駄になる」と言われることが多いのだ。自分にしてみれば縦置きは本棚の中のスペースを無駄にする行為なのだが、どんなに説明しても無駄である。
ここまで読めばお気づきの方もおられると思う。そう、この傷はその、横に置いたボックスの角でこすってつけたものなのだ。つまり読書家の証である。
この春からコロナの影響もあって、自室で過ごす時間が増えた。健康面や座り心地を考えてデスク用の椅子を新調した(実際にはずっと使っていなかったものを引っ張り出してきた)。だから今、たいして広くもない部屋に、ボックスとデスクワーク用の椅子と、読書用のアームチェアとスツールがひしめいている。これでは怪我をしないほうが難しい。

そんなわけで自分はこの傷を読書傷と呼んでいる。もちろんコロナ傷とか在宅傷でもよい。



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最終更新日  2020.09.29 20:00:07
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