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本のある森

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心と身体

2020.11.22
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カテゴリ:心と身体
障碍者とか、障害を持つ人とか、身体の不自由な人とか、言い方はいろいろあるのだが、身体のどこかが悪くて不便を強いられている人が、所謂生活習慣病を含めると世の中にはけっこういる。
そうして最近、そんなひとはいらない、という声をあちこちで見かける。理由は大きく分けるとふたつで、ひとつは社会的な負担になる、つまりお金の問題である。そしてもうひとつはそこまでして生きようとするのは醜い、という精神論である。潔く死ぬのがかっこいい、という考えだ。

そうしたことを読んでいると、しかしこの障害っていったい、どこからどこまでなんだろうか、と考えてしまう。理由は簡単で、自分は眼の一部が作り物なのだ。所謂若年性白内障で手術をしているので、人工の水晶体レンズを入れている。
生身の水晶体は生まれた時は透明で、だんだんと黄色味を帯びてくるらしい。でも自分は最近新しいレンズに変えたばかりで、これは一生透明なままなので、視界が異様にクリアである。おまけに眩しい。だから薄暗い場所が好きだ。昼でもカーテンを閉め切った部屋で、自分にとってちょうどいい明るさにライトを調節して、つけて本を読んでいる。
この手術のとき、読書が好きなので焦点を手元に合わせてもらった(病院によっては遠近両用のレンズもあるらしい)。さらに子供のころからあった乱視も治してもらった。ほとんど生まれて初めて、ぶれていない月を肉眼で見た。感動した。
しかし、これの話を読んで、「そこまでして視力を取り戻したいのか」という人はいないと思う。医療費があまりかからないからだろうか。一度の治療で済むからだろうか。だとしたら、安くてあまり治療の手間がかからない“人口ナントカ”がたくさんできれば、今“いらない”と言われている人も、そんなひどい言葉を投げつけられなくても済むのだろうなあと思う。
精神論の方は個人の問題なので、自分には何も言えない。しかし、医療が手軽で安価になれば、そうした精神的なハードルも下がってゆくのはずだ。
もっとずっと未来になると、お酒が好きとか、甘いものが好きとか、脂者が好きとか、濃いめの味付けが好きとか、運動が好きとかいった個人の好みや生活スタイルに合わせて臓器のタイプえらぶ、なんて風になるかもしれない。ただスポーツ選手はドーピングになってしまいそうである。

こんなくだらないことを書いたのは、今重度の便秘で苦しんでいるからです。自分は物心ついたころから筋金入りの便秘症なのです。人生最初の記憶が「トイレでうんちが出なくて泣いていた」というほどなのです。
便秘薬がないとまともな排便ができない人生はたいへんに不自由である。しかしあまり理解されない。



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最終更新日  2020.11.22 20:00:07


2020.11.12
カテゴリ:心と身体
自他ともに認める運動音痴である。
運動音痴。改めて打つとすごい言葉だ。ただ運動が苦手、というのと比べて救いようのない感じがする。
子供頃から体育の授業も運動会も、体育大会も球技大会も、マラソン大会も嫌で嫌で仕方がなかった。走るのが遅く、反射神経が鈍く、球技のほとんどはルールがよく分からなかった。
ここではっきりと書いておきたいのだが、自分は学校の授業で、“バレーボールのルール”とか“バスケットボールのルール”“サッカーのルール”といったものを、いちから教わった記憶がない。さあ、今日はバレーをやりましょう、と言われて外に出る。ほかのみんなはなぜかルールを知っている。知らない自分だけがおろおろしている。自分がへまをすると点を取られてしまうので委縮する。それでますます身体の動きが鈍くなる。悪循環である。
その点、マラソン大会や陸上の個人競技は楽である。自分ひとりでへまをして、ひとりで負ければ済むからだ。かといって辛いことに変わりはない。マラソン大会は1週間前から、体育のある日は朝から憂鬱だった。つまり、学校のある日のほとんどを憂鬱な気分で過ごしていた。

そんな自分なのだが、どういうわけか歩くのが速い。どうも並み速さではないらしい。おまけに疲れにくい。息もあまり切れない。
きっかけは通信制の高校だった。通信制を、家で勉強するだけで単位が取れるのだ、と誤解している人がたまにいるが、実は対面指導というものがある。一般的にスクーリングと呼ばれるものだ。そのために学校に行かなければならないのだが、これが駅から遠かった。距離にして片道3キロはあったと思う。
おそらく、ふつうなら歩く距離ではないのだが、学校見学に行ったとき、丸顔の優しそうな先生が「お天気の日には歩くのにいい距離ですね」とおっしゃった。自分はそれをどういうわけか真に受けた。バスがほとんどないのも背中を押した。おまけに当時、病気をして体力が落ちていたわたしは、主治医の先生からなにか運動をするよう言われていた。
そんなわけで、家を出てバス停まで歩き、バスと電車を乗り継ぎ、更に学校まで歩き、学校に行く日は往復で8キロは歩くことになった。しかも重い教科書付きである。最初はきつかったが、すぐに慣れた。慣れると気になる店を覗いたり、たまたま見つけた古本屋で本を買ったりした。歩行距離(と荷物の重さ)は際限なく増えていった。そうして気が付くと、自分はとんでもない健脚になっていたのだった。
どんな“とんでもなさ”かというと、以前、ここでも何度か書いたが、事故で骨折して(もちろん足も)、手術とリハビリを受けたあと退院し、まだステッキをついた状態で家族や友人と食事に行ったとき、歩くのが一番速いのは自分だった。
所用で10キロほど歩き、どうも体調がおかしいと思って病院に行くと、重度の鉄欠乏性貧血だった。「そんな身体でなぜ歩けるのか」と驚かれた。
更に最近では、喉の奥をやけどして、かかりつけのクリニックに行ったところ、念のために耳鼻科に見てもらった方がいいといわれ、家族に連絡した後耳鼻科まで歩いた。雨の日で、不安だったのでいつもより早足になった。耳鼻科に着いて家族に連絡すると、
「もう着いたの? 忍者?」
と返信が来た。

しかし足が速くて疲れにくい、というのはいったいどんなメリットがあるのか。せいぜい交通費が浮くくらいだろうか。よく分からない。しかし、ともかく歩くのは気持ちがいい。







最終更新日  2020.11.12 20:00:09
2020.11.09
カテゴリ:心と身体
実はここのところ体調が悪い。
とにかく怠い。起きていられない。軽い吐き気もある。仕方ないので横になるが、なかなか良くならない。いつの間にか手足を縮めて固まっている。なにがどう悪いのか、自分でもよく分からないのだ。
怠いだけで、吐き気はあるが吐くわけではない。熱もない。試しに血圧を測ってみる。86と54。低い。血圧はいつも低い方だが、極端に低下している。
原因はなんだろうかと考える。天候だろうか。季節の変わり目のせいだろうか。ひとつ歳をとったショックだろうか。
心当たりがひとつあった。自分は以前、11月の半ばに交通事故にあっている。横断歩道を渡っていたところ、前方不注意の車に侵入され、肩から足首までいたるところの骨を折った。入院は3ヵ月だったが、けっきょく1年病院に通った。
治ってから数年は、怪我がもとで白内障やヘルニアになり、歯の被せものが取れたり、傷から雑菌が入ってごつごつした腫瘍になったり、病院通いが続いた。精神的にも不安定になった。今はかなり回復したが、11月になると不眠や恐怖感、焦燥感や無力感がぶり返すのだ。
今年ことは平穏な11月を送れると思ったのだが、そうはいかないようである。上のような症状のほかに、通り魔にあうのではとか、また車にはねられて、今度こそ助からないのではないかと考えてしまう。
精神的なショックはかなり後を引く。心に出ることもあるし、心のほうは元気でも身体に出てしまうこともある。毎年事故の日が過ぎれば回復する。今はじっと待つしかない。冬眠ならぬ秋眠のようなものである。






最終更新日  2020.11.09 20:00:08
2020.11.02
カテゴリ:心と身体
先日、かぼちゃの食べ過ぎで足の裏が黄色くなったという記事を書きました。
それまでは南瓜をほぼ毎日200グラム以上食べていましたが、あれ以来100グラムに減らしたところ、数日で掌の色がピンクっぽくなりました。具体的に書くと、指や指の付け根にところどころぼんやりと出ていたオレンジ色が薄くなりました。どうも本当に柑皮症だったようです。
体質や重さによってはもっとかかるものかもしれませんが、ここまで早く回復するとは思いませんでした。
余談ですがほぼ毎日てのひらを見ていたため、最近手相が気になるようになりました。この数本ある感情線のようなものはなんなのか、ひょっとして頭脳線なのか。切れ切れの頭脳線の持ち主はその知性も切れ切れなのか。大変に気になるところである。

そして楽天ブログのアプリは予約当国の確認ができないので使いにくい。どうにかして欲しい。






最終更新日  2020.11.02 20:00:08
2020.10.26
カテゴリ:心と身体
突然だがかぼちゃが好きだ。
価格が安定しているし栄養価も高いので、ほぼ毎日食べている。だいたい1週間でひとつ消費している計算になる。これを数年続けている。
さすがに食べすぎではないか。心配になって調べてみた。
ネットの情報は正しいのか正しくないのか、よく分からないものが多いが、総合すると、かぼちゃは食物繊維とビタミンが豊富に含まれていて、美容と健康にいいようだ。デメリットとしては肥満、そして柑皮症が挙げられていた。これはベータカロテンの取りすぎで肌が黄色っぽくなるものである。症状が出やすいのは手のひらと足の裏。見た目は悪いが健康上の問題はない。
気になって足の裏を見てみる。
黄色い気がする。特に親指の付け根のところが黄色い。
いや、これって前からじゃなかったっけ。それに自分は黄色人種だ。肌が黄色いのは当たり前じゃないのか。
ネットで柑皮症の画像を検索する。自分とよく似た症状の足の写真が見つかった。
これは柑皮症だったのか。そういえば、てのひらも甲や手首と比べて黄色い気がする。自分は普段から色白だ、色白だといわれていたが、実はまっきいろの人間だったのだ。びっくりである。
そういえば去年、原因不明の怠さでかかりつけのクリニックにいったところ、どういうわけか肝機能の検査をされたことがあった。結果は異常なしだったが、あれは肌が黄色かったせいかもしれない。
自分は検査とか検診とかいうものが嫌いである。ぎりぎりまで心配した挙句、渋々受けるのだが、ストレスやら脱水やらで必ず異常値が出てしまう。それがまたストレスになる。下手をすると心配で寝込む。数年前に癌の疑いで細胞診を受け、幸い異常なしだったのだが、結果を知るまで心配で何も手につかなくなってしまった。このストレスで別の癌になるんじゃないかと思った。
11月にはインフルエンザワクチンを受ける予定なのだが、病院に行って「あなたは肌が黄色いですね、血液検査をしましょう」なんて言われたら厄介である。自分は肝機能はすこぶる正常だし、この前受けた肝炎検査だって陰性だったのだ。これはただのかぼちゃの食べすぎなのだ。
と説明するのも面倒なので、今日からかぼちゃの量を半分に減らすことにした。
この色はいったいいつ抜けるのか。ただでさえ色白なのに、更に黄色味が抜けたらどうなってしまうのか。コロナとインフルエンザが蔓延する時期にカロテンを控えていいのか。傍から見ればどうでもいいことなのだろうが、悩みは尽きない。

ところで柑皮症の原因としてよく知られているのは蜜柑と緑黄色野菜ですが、海苔の食べすぎもよくないそうです。意外。






最終更新日  2020.10.26 20:00:08
2020.10.21
カテゴリ:心と身体
自分は胃が弱い。子供のころは痩せの大食いタイプだったのに、いつのまにか極端な胃弱になってしまった。あまりにも胃が弱いので、先生の反対を押し切って胃カメラまでのんだ。結果は異状なしだった。先生の見立ては正しかったのだ。けっきょく検査で得たのは胃カメラの恐怖だけだった。
今は鼻からの胃カメラとか、点滴で眠りながら飲む方法があるらしい。いや、自分が飲んだ時もそうしたものはあったのだ。しかし、自分が飲んだのはふやけきったうどんのような真っ黒い管で、しかも意識ははっきりしすぎるくらいはっきりしていた。もし胃カメラの検査があの方法に限られていたら、今後、先生から胃カメラを飲みなさい、と言われても拒否するに違いない。大袈裟だが、それくらいきつい経験だったのだ。

異常はなくとも自分は極端な少食である。普通の人より消化する力が弱く、更に冷えやストレスで腸の動きが悪いらしい。食べ物がいつまでも腸に流れていかないから、余計胃に負担がかかるのかもしれない。
そんなわけで、特に好き嫌いやアレルギーはないのだが、普段から控えめな量の食事を貫いている。外食もほとんどしない。普段は一日二食で、エネルギー切れを感じたらチョコでカロリーを補給する。無理はしていないし、痩せてはいるが、過度なダイエットをしているつもりもない。これ以上食べると吐き気で寝込むことになるのである。
実は今、ちょうどその状態である。昨日ほんの少しだけ、夕食を多めに食べてしまったのだ。おまけに野菜中心、繊維だらけの食事である。自分は野菜が、特にかぼちゃとしめじが好きなのだ。価格も安定しているので一年中食べている。ほぼ主食である。
食後1時間ほどすると症状が出始めた。お腹が張る、苦しくて前に屈めない。ちょっとでも体を動かすと戻しそうな気がする。怖いのでまっすぐに横たわって過ごす。ほんの少しの動きも胃に刺激を与え、吐き気の原因になるのだ。ここは身動きせずに待つしかない。
水も口にできないような状態から、6時間ほどして少し楽になってきた。起き出して顔を洗い、歯を磨き、コップに一杯だけ水を飲んで、更に朝まで横になる。
更に数時間うとうとして起きると、普通の胃もたれくらいの状態になっていた。でも、まだ固形物を口にできる段階ではない。そもそも食欲も空腹感もない。脱水が怖いので少しずつ水分補給をしながらこれを書いている。いつもの食事を取れるようになるには明日まで待たねばならない。こんなふうなので、一度無理をして食べるとかえって体重が減ってしまう。太るのは至難の業である。

世のなかにはここまで少食の人間もいる。三食食べろとか、もっと食べろとか、少食アピールかなどと言われるのは心外である。体質は様々で、努力では変えられないものも多いのだ。
外食はバイキングというかビュッフェ形式のお店が気に入っている。ちなみにバイキングの語源はテーブルから料理を略奪するからだと思っていたが、どうも違うようである。








最終更新日  2020.10.21 20:00:07
2020.10.15
テーマ:めまい(29)
カテゴリ:心と身体
少し前までめまいに悩まされていた。このブログにも何度か書いた。
あまりひどいので、とりあえず耳鼻科に行ってみた。どうも良性発作めまいというものらしい。低血圧の影響もあるもかもしれない。どちらにしても、脳の異常のような怖いものではないというので、薬を飲んで様子を見ることになった。血流をよくする薬と、めまいの症状を抑える薬である。
薬の効果はすごかった。子供のころからあきらめていた、低血圧のめまいの症状がぱたりと消えてしまったのだ。しかし、副作用もすごかった。吐き気、眠気、脱力感、よくわからない焦燥感。薬剤師さんに電話をすると、間違いなく副作用ですね、とのこと。めまいは収まったので、とりあえず薬をやめて様子を見ることになった。その夜、お風呂に入るときに胸の蕁麻疹に気が付いた(翌朝引いた)。
薬のおかげで低血圧のめまいは取れたのだが、別のめまい、というかふらつきは続いた。今までにないめまいである。いや、これをめまいといっていいものか。
とにかく体がぐらつくのだ。立っていても、椅子に座っていても、正座をしていても、身体がしゃんとしてくれないのである。上半身がぐらぐらして落ち着かない。
歩いているときは平気だ。でも、いきなり立ち止まったり、向きをかえたりするとぐらぐらっとくる。今まで体験したことのない症状だ。
これ、骨盤がぐらついているのでは?
とりあえず“骨盤 ぐらぐら”といったワードで検索してみた。ヒットするのは主に妊婦さん向けのサイトだ。出産後、骨盤が開いて“ぐらぐら”することはあるらしい。また、姿勢が悪くて骨盤が歪むこともあるそうだ。
自分は出産の経験はない。しかし、姿勢が悪い自信は大いにある。更に書くと、過去、交通事故で骨盤を割っている。「この痛みは一生続くよ」と整形外科の先生に言われたほどの、見事な割れである。
試しに“骨盤の歪みに効く体操”をやってみた。脚を肩幅に広げて立ち、腰を回すという簡単なものである。楽になった。ブラシーボだろうか。ブラシーボでも、このぐらぐらが取れるのはありがたい。
体操のせいか、ぐらつきは少しずつ軽くなっていった。代わりに痛みが出た。ああ、これは骨盤だな、と思った。入院中と同じところが、同じふうに痛んだからだ。30分の1くらいの、ごく軽い痛みだ。
それから数日後、症状が嘘のように収まった。ちょうど生理が終わるころだった。そういえば、と思い出した。あのぐらぐらめまいが始まったのは、生理が始まる半月前、中間期のころだ。
骨盤は、もちろん妊娠や出産で大きく広がるけれど、月経周期に合わせてもわずかに広がったり閉じたりするらしい。スマホのヘルスケアには“骨盤痛”の項目がある。
もしかしたら月経周期による骨盤の動きが、あのぐらぐらとしためまいのの原因だったのかもれない。もっとも、月経周期による骨盤のぐらつき、という話はネットを探しても見つからなかった。過去の骨折や、コロナや猛暑による外出の自粛で筋力の低下が思わぬ症状に結び付いたのだろうか。

そんなわけで今は様子見である。しかし、次にあのぐらつきが出た時にはいったいどこに行けばいいのか。整形外科か、婦人科か。整体がいいのか。今悩んでいる。








最終更新日  2020.10.15 20:00:09
2020.10.05
カテゴリ:心と身体
病的な心配性だった時期があった。いや、実際病気で、病院に通って薬を飲んだり、カウンセリングを受けたりしていた。所謂不安障害とか強迫性障害とかいうものだ。
当時の自分はいつもいつも、あらゆることを心配していた。一番最初に心配したのは“手の汚れ”である。手なんて少しぐらい汚れていたってかまわないだろうと思うが(ウィルスがついていなければ)、当時の自分はそんなふうには考えられず、文字通り一日中手を洗っていた。洗いすぎた手は乾いて皮がむけて血がにじんだ。冷静に考えればこれだって相当不衛生である。でもやめられなかった。
手洗いが収まると、ほかのものが気になった。たとえば窓の鍵はちゃんとかかっているかとか、メールや手紙や書類に変なことを書いてしまうのではないかとか。
ひとつひとつは普通の人でも気にすることだ。ただ、それが極端な形で出てしまって、日常生活が送れなくなってしまうのである。
病気は全く治らなかった。当時の医師ともカウンセラーとも相性が合わなかった。おまけに薬剤師からはお茶に誘われた。おまえ既婚者だろう。もちろんその場で断った。
ほかにも色々あって通院自体がストレスになり、けっきょく病院に行かなくなった。だらだら行かなくなったのではなく、もう行かないと宣言して辞めた。“治療すら受けないだめなやつ”“ひねくれものの厄介な患者”と言われたけれど構わなかった。
その後はほとんど引きこもりの状態で、病気と闘いながら本を読んだり母に代わって家事をしたり、勉強をしたりしていた。そしてしばらくすると、特に薬を飲んだり治療を受けたわけではないのに病気が劇的に回復した。
のちに知り合いの精神科の先生にそのことを話すと、「森田療法の本を読んだのですか」と驚かれた。自分のやったことは森田療法と呼ばれる方法に近いらしい。知らなかった。もっともこうした治療法には向き不向きがある。自分にはたまたまこの方法があっていて、だからこそ、ひとり模索するうちに似た手法にたどり着いたのだろう。

といっても、今も疲れると、「手を洗っただろうか」とか「鍵をかけたっけ」とか「アイロンをちゃんとしまったかどうか」などと気にしてしまうことがある。疲れていると気になって確認して、確認するとますます気になってしまう。病気でなくてもよくあることだ。面倒だな、どうにかならないか、と考えているうちに、ものすごくくだらない気持ちの収め方を思いついた。
裁判を開くのである。
妄想の中で、自分は証人としてある裁判に呼ばれている。裁判長が(自分の妄想の中の裁判長は、イギリス風の白いかつらをかぶっている)、高い壇上に据えられた、玉座のような席から厳かに問いかける。
「お前は部屋の鍵をかけたのかね、かけなかったのかね、正直に答えなさい。これは大切な裁判なのだ。けっして嘘を言ってはいけないよ」
「ちゃんとかけました」
「うむ、よろしい」
このやり取りをするとすっきりする。心配性の一番きついところは、「心配する必要のないことをいつまでも心配してしまう」ことだ。鍵をちゃんとかけたことくらい、自分でも知っている。なのに心配をしてしまうのがしんどいのである。だからこうして妄想の中で事実をすっきりさせると気持ちが落ち着く。
ものすごくくだらない方法ですし、効果のほどは分かりませんが、もし機会があったら試してみてください。お金もかからないし‥‥。






最終更新日  2020.10.05 20:00:07
2020.10.03
テーマ:めまい(29)
カテゴリ:心と身体
夜子供が眠っていると、ベットがふわりと浮いて窓から飛び出し、不思議の世界を旅する…という児童文学があったような気がする。しかし未読である。未読だが、けっこう有名なモチーフというか、定番のテーマな気がする。しかし窓を誰が開けたのかという疑問は残る。

実は自分は子供の頃からよくこれをやっていた。
もちろん本当にベッドで空を飛んだわけではない。夜、横になって目を閉じると、ベッドがゆらゆら揺れるような気がするのだ。揺れはどんどん大きくなり、最後はお腹を中心に縦にグルグル回転し始める。ちょっとした絶叫マシーンである。「ひゃー、まわるまわる」と思いながらそのまま寝ていた。けっこう楽しかった。
しかし、これはあまり一般的なことではないのだった。怪我で入院したとき看護師さんから、「それはかなりひどい低血圧の症状ですよ」と言われてしまった。
そうだったのか。確かに自分は重度の低血圧である。しかし低血圧はあまり治療の対象にならない。つまり体質である。体質なら仕方ないね、というのでそのままだった。そんなわけで相変わらずベッドは揺れていた。もっとも今は大人になったせいか、回るところまでは行かないのが残念である。

ところで先日の記事に書いたが、わたしは原因不明の目眩で耳鼻科の先生に診ていただき、やっぱりよく原因はわからなかったのだが、とりあえずお薬を出してもらった。脳の血流をよくするお薬と、めまいを止めるお薬である。
脳か、大丈夫か、と恐る恐るのんだところ、あのベッドの揺れがピタリとおさまった。
これはすごい。と感動したのだが、翌朝副作用が出た。
胸のむかつき、そして強烈な眠けである。
薬で胃をやられるのはまあよくあることなのだが、眠気がとにかくすごい。強いお酒が変な薬を盛られたみたいである。欠伸をしてもコーヒーを飲んでも無駄だ。目を開けているので精一杯だ。ああもう脳の半分は眠っていて残りの半分は気絶している(イメージ)。これは重度貧血のときのあの強烈な眠気に近い。しかし今は貧血ではないはずだ。爪がピンク色だからだ。
耐えきれず、薬を処方してもらった薬局に電話した。薬剤師さんのお話では、どちらもほぼ間違いなく薬の副作用とのこと。結局一時服薬を中止し、症状に合わせて飲む回数を調節することになった。自分の場合は悪い病気ではなく、薬もあくまで対処療法として出されたものだったのが幸いした。慢性的な病気や、もっと重い病気の場合は通院が必要だったと思う。

今やっと前の薬の副作用が切れたので、この文章を書いている。とにかくなんだか分からない日であった。ほぼ寝てたし。脳が。
そんなわけで今夜から私はまたベッドに乗って旅に出ます。疲れた。






最終更新日  2020.10.03 20:00:07
2020.10.02
テーマ:めまい(29)
カテゴリ:心と身体
けっきょく病院に行ってきた。
めまいが気になって、夜眠れなくなってしまったからだ。眠れないと暇なのでスマホであれこれ調べてしまう。そしてさらに心配になる。悪循環である。だったらはっきりさせた方がよい。
実はどこに行くかけっこう迷った。一般的にはめまいといえば耳鼻科である。しかし自分の場合、骨折後のヘルニアで身体のバランスがおかしくなっている可能性もある。脳神経外科も考えた。いや、やはりまずは耳鼻科であろう。たまたま近くに用があったので、数度お世話になっている耳鼻科に駆け込んだ。
先生はいつもワハハと笑っているような方である。わたしが身体の調子に引っ張られて、マイナス思考でどん底になっていても、ワハハといいながら強引に診察や治療をしてしまう。それが嫌だ、という患者さんもいるようだが、個人的にはありがたい。必要な治療はさっさと済ませたほうがいいからだ。

先生に症状を話し、まず耳を直接診てもらう。特に異常はないようだ。次に「眼振を測るよ」と言われ、なんだかゴーグルのようなものをつけられた。
実は今日の自分は寝不足やらなにやらでぼんやりしていた。ぼんやりした頭で「なにをするんだろう」と考えていると、いきなりガッと頭を横に倒された。思わず悲鳴を上げる。どうも、こうして眼の動きを見るようである。それからた反対の方向へガッと倒される。上と下にもガッとやられて検査は終わった。異常はないようだ。
そのほかにもバランスとか、聴力とか、血圧とか、いろいろと測ったのだが、あきらかにこれ、という異常はなかった。そもそも病院では全くめまいが出なかったし、その病院までだって歩いて行ったのだ。吐き気もないし、どうも大きな病気の可能性は低そうである。

そんなわけで、薬を一週間分出してもらって帰ってきた。めまいを抑える薬と脳の血流をよくする薬だ。飲むとなんだか頭がかあっと熱くなったような気がした。一週間後には秘められた能力が目覚めそうである。
とにかく強烈な眠気は消えたし、めまいと、更に眼の疲れと肩の凝りもよくなった気がする。めまいの一番の原因は、もしかしたらこの凝りなのかもしれない。






最終更新日  2020.10.02 20:00:06

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