伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』
伊坂幸太郎さんのアヒルと鴨のコインロッカー読みました 【内容情報】引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。本のタイトルが意味不明で惹かれました意味不明で突拍子もない内容に思えるんだけど読んでみるとちょっと切ないお話ストーリーは現在の大学1年生の椎名(僕)と2年前の河崎・琴美・ドルジの3人のお話が交互に語られていきます毎度ながら登場人物が個性的椎名は普通に大学生活に希望を持ったちょっとぼーっとした男子河崎はものすごい美青年で1年365日を付き合った女性の誕生日で埋めるのが夢琴美はちょっと勝気な女の子ドルジはブータンからの留学生そして、人形のような無表情なペットショップ店長の麗子さん尻尾の折れ曲がったクロネコ”シッポサキマルマリ”かなり個性的な人物ばかりが登場するのにそれほど現実ばなれしてないのよね人物同士の会話なんかもいまっぽくて自然なんだけど知的な印象を受けるのよねこんな会話できたらちょっとかっこいいかなって思えちゃう現在と2年前で交互に進んでいくストーリー構成なんだけど終わりに向かうにつれて現在と2年前がうまく絡み合っていくのがで、最初の方の何気ないセリフとかが後のほうで効いてくるまた前の方に戻って確認してみたりして。いつもなんだけど、伊坂さんの作品は緻密に出来ていてやられてますこの作品は映画にもなってます 濱田岳・瑛太・関めぐみが出演してるそうですよ 今日もぽちっと