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小田急線と地下鉄千代田線の相互乗入れ開始40年(1)
2018年3月31日、小田急線と地下鉄千代田線の相互乗入れ開始から40周年を迎えました。 地下鉄千代田線は常磐線の輸送力不足が社会問題化しつつあった1964年に建設省によって決定された路線で、経路は北千住-原宿-代々木上原-喜多見となっていました。その後、代々木上原-喜多見は小田急線の線増により建設することになり、地下鉄千代田線は1969年に北千住-大手町が開通したのを始まりとして、1971年に常磐線との相互乗入れが開始され、1972年に小田急線の代々木八幡に近い代々木公園まで開通しました。そして、1978年に代々木上原までの全線が開通して小田急線の車輌と地下鉄千代田線の車輌が相互乗入れを開始しました。 地下鉄千代田線の路線図 相互乗入れ開始直後の地下鉄千代田線車輌(1978年 下北沢) 地下鉄千代田線の車輌は当初は本厚木まで準急として運行され、当時は塗装車輌しかなかった小田急線に乗入れたアルミニウム製の銀色の車体と、窓・扉を非対称に配置した正面のデザインの車輌は大いに注目されました。それと同時に、北千住を過ぎて荒川を渡り、綾瀬駅に乗入れた白色に青色の帯の明るい塗色の小田急線の車輌は常磐線沿線に新風を吹込みました。 綾瀬駅に停車中の小田急線車輌と、通過する常磐線快速電車(1978年) 1日平均の乗降客数は新宿と下北沢では40年の間、増えていないのに対し、代々木上原の乗降客数、乗入れ客数の合計は1978年に地下鉄千代田線が接続してから次のように着実に増えていきました(単位:万人)。 新 宿 代々木上原 下北沢 1977年 49 1.5 13 1978年 46 9 13 1985年 48 16 14 1995年 51 16 14 2005年 49 18 13 2015年 49 25 11 このように代々木上原の乗客数が増えてきたのは都心への所要時間が短いためで、地下鉄千代田線の接続により、小田急線各駅からの所要時間は表参道までが渋谷経由に比べて約10分短縮され、霞が関までが新宿経由に比べて約15分短縮されました。 JR常磐線の車輌は2016年から小田急線内へ乗入れています。また、小田急線の座席指定特急が2008年から北千住-箱根湯本などで運行されています。 ★乃木坂が無名だった頃の「乃木坂、赤坂、表参道、原宿…」と千代田線の駅名が出てくる歌 →「♪時には一人で」(1975年) (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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