CAT的英語生活

教室でReading Classを小学生に教えているんだけど、

「文字を読めるようになるためには、文字の音を知らなければ読めません。
ＡＢＣを「エイ、ビー、シー」で読んでたって、文字を読めるようにはなりません。」

というお話をして、レッスンをスタートしてから３ヶ月。
早くも「差」が出てきてます。
英語教室に通ってる歴は皆ほぼ同じ。
年齢もほぼ同じ。
私の言うことをしっかり聞いている子は、かなり自力で読めるようになってきました。
でも、レッスン中、声を出してリピートしなかったり、時々隣の子としゃべってる子は、まだ音から文字を探し出すことが出来ません。

子どもたちの成長していく様子を見て、大人でも
「発音やってるけど、うまくならない」って思う人の理由がわかってきたような気がします。

うちの生徒を見ていて、「つもり」になってる子は、伸びていません。
最初は一生懸命聞いてたんですが、同じことを毎回繰り返すと
「あ、それはもう知ってる。わかっている。」と思い込んでしまって
あとは話の上っ面だけを聞いています。
そして、いざ一人で発音させると出来なかったり、わかんなかったり。

私も体験したことですが、「知ってる」と「出来てる」とは違うんですよね。
そして、「もう知ってる」と思い込んでる子は、人の話をよく聞かない。

「いいですか？これから「R」の音を出すから、最初よーく聞いてね」
といってるのに、私と一緒にリピートする子供たち。
モデルの音を聴かないで、どうしてちゃんと発音できるでしょうか？

それから、口を開いて声を出さない子ども。
退屈なのかもしれない、声を出しても出さなくても同じと思ってるのかも。
でも、声を出すことで、自分の声を耳から入れて
出来てるかどうかを知ることが出来ますよね。
また、日本語の舌と耳がしっかり出来上がってしまってるのですから
口や舌も、実際に動かさないと、耳で聞いただけでは
同じ音を再生できません。

このクラスはReadingで、あくまで「文字を読む」ことを目標じしている
クラスなので、発音の正確さについては、それほど力を入れているわけじゃないです。
でも、英会話も習っているわけですから、通じる発音は身につけてもらいたいですね。

「自分の発音を聴く」ということにおいては、大人の方はぜひ、
モデルについて自分が発音しているところを、ぜひ録音していただきたいと思います。
最初のほうに書きましたが、自分では「出来てる」と思い込んでいるところが、
実際に聞いてみると「ここがちがう」ということろが聞こえてきます。

最近、私が「違うなーーー」と感じるところは、イントネーションです。
抑揚のラインは真似できてても、高低の差が同じようには出来ていません。
ネイティブに比べて、抑揚の差が少ないんですね。
誰か側にいると「アホカ」っていわれそうなので、
一人の時に思いっきり高低差をつけて真似しています。

で、なんで発音が上達しないか？　っていうと、
結局「聴いてるようで、聴いてない」からじゃないかな、と思います。
よく聴くことで違いがわかってくる、そしたら、そこを直すように
努力すればいいですからね。