2007/09/28(金)12:15
オーリス発表
トヨタからオーリスって車が出ました。
(大)昔、カローラFXが欲しかった私としては、常にカローラ系のハッチバックは気になります。
今回から「カローラ」の名前は外したそうですが(プラットフォームも違う?)そんなことはどうでも良いですね。あえてカローラと呼びます。
前作、アレクス・ランクスでは大外しをしてくれましたが、今回はどうでしょうか。
まだ実車を見ていないのでなんとも言えませんが、
http://www.toyota.co.jp/jp/tech/new_cars/auris/index.html
にあるpdfファイルを一通りみての印象を。
売り文句謳い文句を見る限り、特に目新しいモノはないようです。
なにか一つくらい飛び道具があるかと思っていましたが、それほど力は入れていないようですね。
残念です。(飛び道具がないことではなくて、車に力が入っていないことが残念。)
リアサスは、形式は、どのメーカーにも見られるトーションビームの半独立式で、コストダウンとスペース効率を優先したものになっています。
世の流れは、性能面でどうしても劣るこの形式を止めて、高性能化させていこうという方向ではありますので、今更ねぇ、ではあります。
とはいえカローラ(ごときが)サスペンションなぞにお金をかけて、価格が上がってしまえば(=VWゴルフ)命取りですね。
所詮車好きが買う車ではありません。トヨタも良く分かっている。
ところが(少なからぬ降雪地帯のユーザーを抱えるトヨタとしては致し方ないのですが)、残念ながら「生活四駆」が設定されており、リアサスは旧態依然のダブルウィッシュボーンです。
当然かさばります。
気合いの入った車ならば、当然荷室の床も作り分ける訳ですが....
前作では笑ってしまう程荷室の床が高く、あきれ果てた覚えがありますが、今度はどうでしょう。期待薄ですね。
一方、室内に目を向けると妙にデザインしてあってげんなりですが、これも車の内容に目を向けさせないためのギミックのように思われます。
CVTの7速ミッションモードとかも...
(まぁ、コンピュータのプログラムだけで実現出来、コストもかからず結構なことですが。)
このあたりを見るだけで、「見た目だけの安物ですよ」ってにおいがしてきます。
また、これは買う人が居ませんからトヨタが悪いとは言えませんが、MTが用意されていない。
MTだと、それなりにチューンしないと、サスペンションやパワートレーンの出来の悪さは直ぐにばれます。
ATならそれをよほどまで隠してくれますから、もとよりちゃんとチューニングする気にもならないでしょう。
見た目はVitzがふくらんだもののように見えます。
新味はありませんが、破綻もしていませんから、トヨタらしいものなのでしょう。
横幅が1760mmもありますが、これは世の流れに(ようやく)トヨタも乗ったということであり、トヨタを責めるわけにもいきません。
恐れるのは、前作で思いましたが、トヨタは車体の巨大化をまともに使おうとしないところがあります。
前作では、少なくとも上方向にはかなり巨大化しました。
ところが、椅子に座ってみると、フロントグラスが迫り来て、とても圧迫感が強い。
今回も、確かに車幅は広いのですが、広いのはボディ下部だけで、サイドウィンドウの位置は結構引っ込んでいます。
こういうデザインをすれば、特に前作になかった安定感が生まれ、見た目は相当良くなるでしょう。
でも、当然ながら、室内の広さにはほとんどつながりません。
前作は特別横方向に狭く感じましたから、それよりはましでしょうけれど。
オーリスの室内空間については、とりあえず、少なくともプジョー307を体験しておく必要があるでしょう。
「外車は...」と言われるなら、せめてマツダ・アクセラくらいは見ておきましょう。
これらは、出たときは巨大だとずいぶんたたかれた車たちですが、今やカローラもこのサイズになったのです。
本来なら、これらの車を遙かに凌ぐ車が出てこないといけないのですが、期待薄です。
資料を見る限り、トヨタもこれらの車と競合させようとはしていませんね。
日本では、「トヨタ買っておけば安心だから」というユーザーを逃がさない。
海外では、「安い割によいですよ」と売り込む。
なにも変わっていないように見えます。
実車にふれたら、全然違っていることを期待してます。
しかし、ホンダやニッサンがこのクラスでまともな車をだしませんから、トヨタも楽ですねぇ。
相手がマツダだけ(それもモデル末期)じゃ、勝ちは目に見えてます。