カテゴリ:新しい職業への挑戦
私の祖母は中日ファンで、ビールをたしなむ。一人暮らしを愛していて、朝はブラックコーヒーにパンにチーズ。天気のよい日は愛車の自転車でどこにでも出かけてゆく。
そんな祖母が入院した時、彼女は病室で「私は生まれ変わったら車に乗るんだ。赤い車がいい」とつぶやいていたそうだ。 3月に会社を辞めようと決めたとき、私は同時に「車の運転をできるようにしよう」と決心した。運転は出来ないより出来た方がいい。これからどんな職業につくとしても、車は運転できた方がいいだろう。 そう決めたら早かった。夫が2台所有しているうちの1台を売って、小型の車に買い換える。ペーパードライバー講習に通って運転の勘を取り戻す。 全てがとんとん拍子に進んで、私は今日、人生初のマイカーを手にし、さっそく30km弱も走行した。 やってみれば簡単なこと。 15年間「車は人に運転してもらうもの」とうそぶいていたペーパードライバーの私だが、ちょっと勘をつかんだら何ということもなく運転できた。 今まで運転を尻込みしていたことの方が不思議なくらいだ。 別に免許はあるのだから、私は自由に運転をしてもよいのだ。 昨夜は会社の先輩にフリーライターの方を紹介していただいた。 同じくフリーデザイナーの私の友人を同伴した。 長い間ずっと会社員をやってきた先輩と私に対して、自由な旅人でもあるフリーのお二人のコントラストがおもしろい。 二人とも、ごく自然に「やりたいことをやらないと」と言い切る。 「やりたいこと」より「やらねばならぬこと」ばかりをやってきた私にとって、その魂の自由さはまぶしいくらいだ。 4時間半もノンストップで話し続けて、終電の時間になってあわてて解散。 少し前までは通勤路だった名古屋駅の前を歩きながら、自由になった自分の何かを改めて感じた。 今まで何が私を縛っていたのか未だによくわからない。けれど私は自由を手に入れた。 まだ不安はあるけれど、見守っていてくれる人はいるし、アドバイスをくれる人もいる。あとはとにかくこぎ出すだけだ。 息子がくれた人生のターニングポイント。 私は思い切ってハンドルを切り、新しい世界に合流する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 25, 2010 08:24:56 PM
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