170728 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

category "I"

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Recent Posts

July 30, 2005
XML
カテゴリ:cooking
「すげっ、あの量のカレーを全部喰っしまったんやね」
空っぽになった寸胴を覗き込みながら宮口が言った。

夏場は、この業界の書き入れ時だ。
給料日後最初の週末だから皆、今日明日は忙しいであろうと見込んでいた。
『忙しい=賄いをいちいち作っている時間はない』
そんな図式の下、明日の分も兼ねて20人分のカレーを作ることにした。

週末の仕込みは、かなりの量で、賄い作りに時間を掛けている余裕はない。
いつもは店長のリクエストに応えて、玉葱が飴色になるまでじっくり炒めるのだが、今日は無理。
その代わり、玉葱がトロトロに溶けるまで、長く煮込もうと思い、水を5L投入。
(因みに、5Lの水にそのままルーを投入すると約40人分のカレーが出来上がります)
時々灰汁を取りながら、コトコト煮込むこと2時間弱。
予想以上に水かさが減っていたから、水を足し、30人分のカレールーとコンソメを投入。

ここで皆様、あれ?と思われるでしょう。20人分なのに30人分のルーを入れるの!?と
うちの店、従業員が10人居たら、10人分のカレーでは足りないのです。
15人分作らなければ、全員には行き渡らないのです。

上記理由から、30人分(うちの店では20人分)のカレーをオーダーの片手間作った。
厨房に満たされるカレー独特の匂い。
厨房スタッフもホールスタッフも寸胴の中を覗き込みながら口々に言う。あ~、早く食べたい!!
作り手としては、その言葉が、笑顔がご馳走なわけです。嬉しさのあまりテンションも上がります
ところが、数時間後に寸胴の中を見て驚くこととなる。冒頭の宮口の言葉―

「すげっ、あの量のカレーを全部喰っしまったんやね」

そう、あの量のカレーを11人で全て平らげてしまったのだった。
恐るべし、うちの腹ペコ従業員!!ああ、今日は何を作ろうかなぁ…





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 4, 2007 03:27:38 PM
[cooking] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X