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『8月10日、午後9時30分。
28年前のたった今、あなたが生まれい出ました』










28歳になったこの日、
プレゼント代わりのメールをいただきました。










毎日のようにメール交換しているあの人から。










時々近況報告だけを寄越して来るあの人から。










仕事場でいつも顔を合わせているあの人から。










おめでとう！の一言が、どんな贈り物よりも嬉しかったです。










でも、たくさん貰ったメールの中で、
一番嬉しかったのは、母からのそれでした。










『8月10日、午後9時30分。
28年前のたった今、あなたが生まれい出ました。
お誕生日おめでとう！
これから、お母さんの手を離れて、
遊くんと共に生きるあなたの幸せを願っています』










28年前、私が産声をあげた瞬間に
メールを送ってきた母の憎い演出に、
ちょっぴり泪しながら思いました。










誰よりも幸せになろう。
誰にも理解されないかもしれないけれど、
私が納得のいく“幸せのカタチ”を母に見せてやろう、と。










幼い頃に思い描いていた姿とはかけ離れてはいる。
だけど、一昨年より去年、去年より今年…
少しでも『目標とする自分』に近付いていれば、それで良い。
私は私よ、と誇れる自分であれば良い。それが私の生きる道