2008/04/21(月)22:57
ドキュメンタリー映画【空想の森】を見て
昨日の夜は、ドキュメンタリー映画【空想の森】のお披露目上映会に行ってきました。
映画の概要はホームページの上位にリンクを貼ってあります『空想の森・応援サイト』をご覧ください。
今までにも、新得映画祭でラッシュ上映を行ったりはしていたのですが、なかなか機会が合わず、私も見るのは今回が初めて。
監督の田代さんの事もよく知っているし、田代さんからいただいた文章(応援サイト内、田代陽子の思いを参照)読み、映画への期待はどんどん膨らんでいました。
その期待は、登場人物であり、撮影地であり、撮影する人の思い、他にもたくさんの期待が込められていました。
その期待とは、撮影地・新得町でこの冬まで過ごしてきた自分への期待でもあったのだと、映画を見終わった時初めて分かりました。
この映画はドキュメンタリー映画ですから、色んな角度で捉える事ができます。
自然、畑作り、牧場、チーズ作り、町の人々、家族。
誰もが求めるような理想がスクリーンに描き出されていきます。
私の後ろに座っていた人は、元々新得で暮らしていた方々でした。
彼らにとってはそれは理想ではなくすでに思い出なのでしょう。
映画の最中ずっと、ブツブツつぶやいていました。
そんな理想や思いでも、ある人は諦め、ある人は目を背け、目もくれない人もいるかもしれない。
でも、当たり前のようにその生活する人を目の前にすると、自分の中の色々な感情が沸き上がってきます。
その沸き上がってくる気持ちは、それぞれ見た人によって違うと思います。
それは、それぞれの人が持つ生活感が違うように。
私は5年間、この新得町で働き、生活をして、自分の生活の理想を作り上げるために東京へ戻ってきました。
30年住み慣れたはずの東京は、ひどく辛く、苦しい日々を強いられています。
新得を出る時に『自分の場所は東京にある』と言って出てきました。
今でもそれは間違っていないと確信をしていますが、なぜこんなに辛いのか。
答えは映画の中にありました。
その答えは私にとっては100点だけど、他の人には0点かもしれない。
なので、ここでは語りません。たいした答えではないけれど・・・。
【空想の森】ぜひ見てください。
見た人の数だけ100点の答えが映画の中に隠されています。
そして、田代監督、ありがとう!
意見の違いから、ひどく衝突した事もありました。
でも、今はあなたとこの作品に出会えた事を感謝しています。
これからも応援します!
写真は【空想の森】上映会打ち上げ風景