けもやのおうち - 旧館- 住友不動産 J・URBAN 建築日記・入居日記

2011/10/29(土)23:10

【入居編】オール電化の給湯代を検証

入居編 レポート(18)

関電のホームページでは、標準的な家庭での月々の給湯代をそれぞれ、都市ガス併用住宅:約7,500円/月、オール電化住宅:約1,400円/月 と試算しています。  オール電化の給湯代は、本当にこんなに安いのでしょうか? 我が家の光熱費データ(上記グラフ)を使って、ちょっとマニアックに検証してみました。 (笑)   * 我が家の光熱費の詳細データはコチラ ⇒ 【入居編】オール電化の光熱費&電気使用量 なお、試算にあたっての条件&仮定は、以下のようになっています。  * 我が家の給湯設備: エコキュート460L  (詳しくはコチラ ⇒ 【入居編】エコキュート)  * 給湯に要する電気使用量: 深夜電力使用量の70%  (関電の試算条件を、けもやなりに解釈)  * 給湯に要する電気代: 深夜電力の料金単価 1kWh=7円  (はぴeプランの料金を適用) さて、実際に計算してみると・・・ 我が家の場合、深夜電力使用量:約270kWh/月 、深夜電力料金:約1,950円/月 なので、給湯電気使用量:約190kWh/月 、給湯代:約1,350円/月 となり、関電の試算値と近い値になりました。  これでメデタシ一件落着とならないのがこのブログの特徴でして(笑)、ここで一つの疑問が沸いてきます。 というのは・・・ 関電の別のホームページでは、標準的な都市ガス併用住宅の電気使用量300kWh、調理・給湯ガス使用量58m3、同じく標準的なオール電化住宅の電気使用量535kWhと試算しています。 そして、給湯に要するガス・電気の使用量はそれぞれ、給湯ガス使用量50m3、給湯電気使用量180kWhとなっています。 ホームページには‘標準的な家庭’の定義が明記されていないので判断しにくいのですが、「給湯用ガス使用量が多く、給湯用電気使用量が少なくなるよう、意図的に見積もられた数字ではないか?」という印象を受けます。  我が家の月平均光熱費は約8,000円/月ですが、家族構成&生活パターンから推測するに、関電のいうところの‘標準的な家庭’より光熱費が少なくてしかるべきはずなのに、実際はほぼ同額となっています。 言い換えると、‘標準的なオール電化住宅の光熱費’が、不当に安く試算されいる可能性がある、と考えられます。 別に、関電相手にけんかを売ろうって訳ではありませんが(笑)、オール電化の広告に出ている数字は鵜呑みにしないほうがよい、とけもやは思いますよ。 ^^ さらに忘れてはいけないのは、オール電化住宅の給湯設備にはエコキュート(ヒートポンプ式)を用いることと、時間帯別電灯の料金プラン(関電エリアなら、はぴeタイム・ぱぴeプラン)を契約することが試算の前提となっていることです。  電気でお湯を沸かす方法には主に2種類あって、一つがヒートポンプ式のエコキュート、もう一つがヒーター式の電気温水器で、熱効率(≒与えた電気エネルギーのうち何%が湯沸しに使われるか)はそれぞれ、エコキュートが300%程度、電気温水器は90%程度とされています。 言い換えると、電気温水器を使ってお湯を沸かす場合は、エコキュート場合の3倍程度の電気代がかかる、ということです。 電力会社や電機メーカーは、それでもお得としていますが、ランニングコストメリットを考えるなら、エコキュートを導入されることをオススメします。 ただし、初期導入費用はエコキュートの方が50万円程度高いので、その差をペイできるかどうかはわかりません。  ^^; なお、各種給湯設備の比較、給湯コストの比較については、それぞれ以下をご参照ください。 ■各種給湯設備の比較はコチラ ⇒ 【マメ知識】家庭用給湯設備の比較   ■給湯コストの比較はコチラ ⇒ 給湯コスト比較  三菱電機 【こぼれ話】 以上、つらつらと書き綴ってみましたが、あくまでいちシロウトの私見です。 ご意見・ご質問等あれば受け付けますが、データの利用や機器の選定・導入などについては、読者ご自身の判断・責任でお願いしますね。 けもやは責任とれませんから。(笑) さて、明日以降は数回に分けて、 「オール電化ってエコなの?」ということについて考えていきたいと思います。 余力があれば、ですけど。 ^^; ◆光熱費・冷暖房設備・給湯設備の関連日記はコチラ♪ けもやのおうち・目次 ⇒ 4. 入居レポート ⇒ 【光熱費】               ⇒ 5. 屋内・インテリア・設備 ⇒ 【冷暖房・空調設備】 【給湯設備】    ポチッと押していただければ日記更新の励みになります♪ 

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