毎日感じたこと、時々は台湾のこと

2015/04/04(土)21:16

◎中国人花見客が“爆宿” 特需のビジネスホテル「1泊3万円」も…会社員とばっちり

各地でサクラが見ごろを迎える中、海外、とりわけ中国からの花見目的の観光客が急増し、首都圏を中心にホテルなどの宿泊先が不足している。 中国人客は2月の「春節(旧正月)」の際に大挙して訪日し、高額・大量消費する「爆買い」が話題となったが、今回の花見シーズンも昨年同期比で2倍以上が入国するとみられる。 「今年は花見客の半分以上が中国などの外国人だ」 こう話すのは上野観光連盟(東京都台東区)の担当者。 上野公園には毎年200万人以上の花見客が訪れるが、昨年は4割程度だった外国人比率は5割以上になったとみられ、公園内の人混みの中では中国語が飛び交う。 中国人を中心とする観光客の大量流入で、首都圏では4月上旬のホテル不足が深刻化している。 上野地区では「ビジネスホテルを中心に周辺の宿泊施設の稼働率は軒並み90%以上。飛び込みの予約はまず取れない」(同連盟)という。 藤田観光が展開するビジネスホテル「ワシントンホテル」では、首都圏にあるホテルの稼働率が90%後半で推移しており、「花見需要も重なり、最近はほぼ満室状態」という。 共立メンテナンスが展開する「ドーミーイン」も、首都圏の5ホテルで昨年同期比で訪日客数が4%増え、連日ほぼ満室となっている。 こうした動きは高級ホテルにも波及しており、プリンスホテルも「7日ごろまで、かなりの高稼働率が続く」としている。 観光庁によると、東京や神奈川、大阪、京都の2014年の客室稼働率はビジネスホテル、シティーホテルともに80~90%で推移し、客室不足が顕在化している。 もともと4月は就職・進学による宿泊需要も高く、そこに中国人観光客らの需要が重なった。 需給が逼迫(ひっぱく)する中、ホテル業界は強気だ。 ある会社は都心のビジネスホテルに閑散期の3倍以上となる「1泊3万円」の価格を設定したが、それでも訪日客からの予約が入るという。 デフレ脱却の動きもあって客室単価は全体的に上昇しており、従来の主要顧客であるビジネスマンが割りを食う構図だ。 1月の中国人に対するビザ(査証)発給要件の緩和も手伝って、上海の日本総領事館の3月のビザ発給件数は、前年同月の約2倍で、単月として過去最高の14万6000件に上った。 「中国人の日本に対するイメージは『サクラ、ラーメン、温泉』が占めている」(旅行業界関係者)。円安傾向やクルーズ船寄港の増加も続いており、中国人観光客の訪日熱は当面続きそうだ。 SankeiBiz 4月3日(金)8時15分配信

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