2011/02/01(火)19:47
「桜の木を切るのも国のため」 「残すのも国のため」 といっておりました。
親父は、桜だけでなしに、他の木もだいぶ植えていましたね。
桜ばかりつくると、地面がぼけよるさけね。
いろんなものを適当にうまくつくって
畑をくるくるまわさんとあかんのです。
戦争のとき、おやじは、
大事に育てていた桜の木を切って芋畑にするように
国から言われたときに、
「桜の木を切るのも国のため」
「残すのも国のため」
といっておりました。
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日本という国が、長い歴史をもっているからですわな。
恵まれた国やと思いますな。
歴史が長いから、桜の種類も多いし、
それに関連した器やら漆器やら絵やら着物やらが
あるんですな。
それだけ、桜には魅力があるということですね。
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誰が考え出したものなのかねえ、
日本文化というのは、
ほんまに奥が深いというのか、
底が見えないというのか、生活の知恵というのか、
よう考えられてますわ。
「桜のいのち庭のこころ」
佐野籐右衛門さん
絵:奥村土牛さん
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