カテゴリ:雑学(トリビア)
現在と東京の桜は満開を迎えております。 桜といえば、”ソメイヨシノ”が有名ですよね。 今住んでいる巣鴨、また以前住んでいた駒込は ソメイヨシノ発祥の地です。 江戸時代、現在の駒込周辺は染井村と 呼ばれており、大名屋敷の庭の手入れをする 植木屋が多かったとか。 地図にも”此辺植木屋多し”と書かれており、 染井通りには約1.6km以上にわたって、 植木屋が立ち並んでいたそうです。 話はそれますが、植木職人の中で 江戸一番の植木屋と呼ばれた伊藤伊兵衛。 現在の都営染井霊園北東側に家があったそうで、 その家に多彩な品種の植木を持ち帰り、 研究したとか。 初代の没後も代々伊兵衛が世襲され、 三代目・伊兵衛三之丞は、薩摩から霧島ツツジを 取り寄せ、ツツジやサツキを江戸市中に広め、 四代目・伊兵衛政武は、カエデ、モミジなどの 育成に力を入れ、多くの珍種・新種を生み出すなど 江戸園芸の発展にずいぶん貢献したそうです。 そんな三之烝・政武父子が遺した園芸書 「地錦抄」シリーズは、世界が認めるほどの 価値の高い本だとか。 すごい職人が、江戸時代にはいたのですね。 ちなみに左の写真は、古地図にもある西福寺で、 四代目・伊兵衛政武の墓があります。 昔は広大なお寺だったそうですが、 明治維新に縮小され、今はこじんまりとした お寺になっています。 西福寺の住所: 東京都豊島区駒込6丁目11-4 ずいぶん話はそれましたが、江戸末期の染井の植木職人さんによって エドヒガン系のコマツオトメとオオシマザクラを交配させて作ったのが ”ソメイヨシノ”の誕生だそうです。 当時「吉野桜」として売り出されていましたが、 後に村の名前をとって”染井吉野”となったとか。 はい。もちろん地元は桜一色です。 染井霊園、西福寺周辺、巣鴨・駒込の線路沿いは ソメイヨシノが咲きまくっています。 商店街の名前も”染井銀座商店街”で その商店街では”染井櫻”なるお酒もうっています。 JR山手線・駒込駅のホームに流れる発車チャイムは、 ”サクラサクラ”ですしね。 (駒込駅は桜が終わってもツツジが群生していてとてもきれいですよ。 これも植木職人のおかげですかね?) 最後に、ソメイヨシノって咲いた後に ”さくらんぼ”ができませんよね。 つまり種ができない→子孫を残せないと いう悲しい種なのです。 それではどうやって繁殖させていくかと 言うと、それは挿し木や接ぎ木によって 数を増やしているのです。 つまりクローンなので、 全国のソメイヨシノのDNAは ほぼ同じそうです またソメイヨシノの寿命は平均60年、長くても100年ぐらいといわれ、 今あるソメイヨシノの大半が樹齢50年を越え、桜の名所では植え替えられているそうです。 費用もばかにならないとか・・ なにげなく”きれい”としかみていない桜も、いろいろな雑学を知ってみると 違った見え方がするかもしれませんよ ぽちっと押してね↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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読みました~!
ソメイヨシノ誕生秘話! それにサクランボが出来ないなんて 全然知らなかった~~~~。 や、他のも知らなかったですけど 特にその辺りに驚いたので…(笑) (2008.03.28 22:01:51)
★bubuakiさんへ
そうなんですよ。あちこちで植え替えしているらしく、ソメイヨシノだと寿命が短いので、山桜など寿命が長い桜も混ぜて植え替えしているらしいです。 ★めぐちーぬさんへ 私もどうしてさくらんぼができないのか、疑問をもったことがあって調べてみたら、染色体とか遺伝子の話になってよくわからなかったのですが、雑種だとさくらんぼができないらしいです。 (2008.03.28 23:25:54) |
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