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カテゴリ:なりそこない(詩)
たくさんの事物をたくさんの人と分かち合い、
私達は、 片腕の、片足の、片目の、片耳の、心まで半分で、 いつも不完全な形で、 いつも片割れを探して、 満たされなくて、 まだ他が足りなくて、 そしてやっと両目が揃った時、 初めて己の不完全さを知るのです。 「人は一人では生きていけない」 あなたは未来を予見する白い鳥。 夜の森で一人佇む。 月明かりの下一人見上げる。 盲目の私はあなたの代わりに泣いている。 しなくていいよ。 全てを受け入れるなんて、しなくていいのです。 私がその片翼なのだから。 いつか同じ空に還るから。 そしてまた生まれ出るから。 今度は両翼の白い鳥となるから。 さぁ 飛んで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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