読書
住まいは、その人の内面にいちばん近いもの。。。この本の中で書かれている、パリのインテリア・デコレーター リラン・ポンセグランの言葉に「家は人そのものだと思います。そこに住む人の、本人も気づかない心の陰影や生きてきた道、趣味も嗜好も雄弁に語ってしまうのですね。ある部屋の空気を作っているのは家具や内装というより、むしろあるじのキャラクター。だからわたしの仕事は、住む人の心理を形に起こす作業でもあるというわけなんです」とある素敵なイタリア人のインテリアは〜どの人もごく自然に、その外見とインテリアとが一致していたそうだ何人かのイタリア人とそのインテリアの紹介は写真も少しあり、とても興味深いものですこの本の最後にある パトリス・ジュリアンの文にあるこの50年間で日本が、何世紀にもわたって培われてきた住まいの文化を一気に棄て去ってしまったことそして、伝統的な造りを持つ昔ながらの木の家は、実用第一の住宅、すぐに建つ、安い家が住宅建設の中心的なものとなり、それを危険なことだと感じる人がほとんどいない。。。伝統と現代性をどうすれば心地よく共存させることができるか本当の伝統というのは、いろいろな事柄の全てが調和した暮らしという、その生き方にあるその人が選ぶ身の回りの環境も物も全てが、その人の持つ美的センスの表れだと考える方がずっと自然意識を持つことが第一歩アクションを起こすことなど、とても考えさせられました