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カテゴリ:サクランボ
やっと謎が解けました。自分にとっては大発見です。 サクランボの台木に使われている【コルト】。こいつは凄いです。
最初これ何だ~。この話はここから始まります。(高さは約1m。今年伸びました) 実に綺麗な紅葉だ。(これ現在の写真です) 違いますって。 確かにこの時期、落葉する果樹の葉はみんな散りました。 唯一わけのわからないこの木の葉っぱのみが残っています。 最初何かの種で生えてきたのだろう。おそらくサクランボだろうくらいに思っていました。 可能性としてはサクランボの中でも【はるか】なんだろうな~って。 でもある時、【はるか】とは葉っぱの形が違うことに気づいたんです。 一番上の写真を見て下さい。 この木の周りにはサクランボの木がありません。 え~ わからん。なんだ~。
逆にこの葉っぱの形が【はるか】と違うことが問題解決の手がかりになりました。 一番上の写真の奥にブロック塀があるでしょ。 それでは塀の反対側に回ってみましょう。 ここにも1本の苗木が。高さが1mくらいあります。(今年伸びました) でもあたりはこれ1本だけ。 でも良く見ると葉っぱは同じ。え~まさか。 ここから頭は一気に100%稼動に。
実はこの場所は1年前の今頃サクランボの【はるか】が植えてありました。 今は別の試みで約10mくらい離れた場所に植え替えました。 植え替えたのはこちら。 高さが2.5mくらいあります。自分で掘って移植するには労力的に限界の大きさです。 実際かなり根を切り詰めました。 移植後、どうせ来年実を付けないだろうから春摘果せず、そのまま実を付けさせました。 (ちなみにこの木で2009/5/3に家での最高糖度20.6を記録) さすがにその後衰弱がひどく、夏は枯れるんじゃないかと思いました。 今も花芽は少なくまばら。春サクランボが成る時期にまたこの木をアップします。(予想はサクランボ100個くらい)
それではあくまで推測の結論です。 掘り起こした根の一部が残っており、その根から苗が伸びてきたと思います。 ブロック塀の反対側(冒頭の写真)は深いベースコンクリートのさらに下したからそこまで根が伸びていたと推測しています。 普通幹を切ると木は枯れます。でもこいつは根だけで生き延びようとしていました。 おそらく葉っぱの形状からこれは【コルト】だと思います。 【コルト】は1985年に品種登録されています。台木が品種登録か~。 (でも2003年に育成権が消滅しています。) 細根で根張りが良く、成長が早い。矮性。親の片方がロハナカラミザクラということで葉っぱが桜にちょっと似ています。
サクランボの台木は他にも【青葉台】【スーパー6】などがありますが、おそらくこの【コルト】がNO1でしょう。 最初剪定の時期に切ろうと思っていましたが、台木用として育成してみます。育成権が消滅しているので安心して使えます。春に挿し木もしてみましょう。これまでサクランボは地植えを主としていましたが、鉢植えでこじんまり鑑賞用でやってみるのも面白いと感じるようになりました。 今まで接木した上の部分の品種だけに注目していました。これは大きな誤りです。台木があっての品種です。台木の違いで生長過程、耐病気、実の大きさ、糖度などその影響度はかなりのものです。だから品種登録するほどの価値があるんです。 【コルト】お前はすごい。凄い生命力だ。
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