2004/11/29(月)01:14
渡辺和子さんの講演を聞いて
私と渡辺先生との出会い・・・もう何年も前のこと、地元新聞でふと目にとまった、
渡辺先生のコラムにとても感銘を受けた。
「王様のご命令」という話。寒い朝、掃除をしていた子どもが、冷たい、汚れたバケツの水に雑巾を入れるのをためらった。
その子は「王様のご命令」といってそのバケツに手を入れた。
このように、子どもは「したくないけど、しなければいけないこと」をちゃんとわかっていて、
それを自分で成し遂げる力を持っている。しかし、親や大人はかわいそうだからとか、
まだ子どもだからという理由でそのチカラを摘み取ってはいないか というのだ。
何気ない日常での出来事を見逃さず、するどい教育者の目でみつめている。
そして今日、地域のPTA講演会で、その渡辺先生にお会いすることができた。
ご高齢にもかかわらず、1時間半もの長い時間、シャンと立って、講義される先生のお姿には、美しささえ感じられた。そしてその声の優しいこと。すがすがしい秋の空にふんわりふんわりと浮かぶ真っ白な真綿のような暖かさ。これぞ、真の講義!と思わずこちらも姿勢を正して聞き入った。(明日に続く)