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カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
まだまだ新講師時代、引き継ぎ書に
「○○ちゃんはよく泣く事があり困る事があります」 と、たった一言書いてあった事があります。 実際その先生と会う事もなく、突然辞められた先生の後任でレッスンをした事がありました。 そう、気にもとめませんでした。 泣く子なんていくらでもいるし。程度でした。 もう15年くらい?昔話ですが・・ はじめて泣かれました。生徒に。 確か、あまり記憶がないのですが、出来ない部分を何回かやってもらっていた時だったと思います。 その子の、初レッスンの次だったと思います。 初レッスンでも、ほとんど、口を開かず、おとなし~い子でした。 質問しても、首を縦に振るか横に振るか。 小学2年生くらいだったかな? ふと気付くと、泣きながらレッスンしています。無言の泣き方で。 びっくりしました。 「どうしたの!!??これたいへんかな??」 あたふたです。 それから、なんだかあたふたしてなだめて、無言で立ち直り、時間になると帰っていきました。 さっそくお母さんに電話しました。 気が重く、私なんか悪いこといったかな。いいかたよくなかったのかな?? とドキドキしながら。 お母さんは 「すみません。うちのこはほんとにすぐ泣きます。大丈夫ですから・・」 と。 当時は若かったし経験もないし、 大丈夫なのかな・・?? と、気を取り直しました。 それから、その子はほんとによく泣きました。 泣かない日が珍しいくらいに。 しかも、ほとんど「声を聞いたことがない。」 まったくといっていいほど話しません。 言葉遣いも気を付けて慎重に、ほめるときは大げさに。 しかし、彼女は、ほめても泣きます。 自分が出来なくても泣く 難しいと泣く 褒められると泣く・・ しくしくと。大泣きはしません。 はじめてのグレード試験でも、どうやら後半泣きだし試験にならずだったようで。。。 それから2,3回グレードを受けるにつれ泣く事もなくなっていきました。 どうか試験官がやさしい試験官でありますように。 と願うばかりでした。 泣き始めたら試験になりませんから。 その後2年くらいたって引っ越ししてしまいましたが、結構彼女、私は大好きでした。 無言でいつもしくしくしていましたが、演奏は小さい曲でしたが、つたないながらも気持ちが込められる小さな音楽家のようでした。 とうとう、会話をした思い出がありませんが。 療法勉強した今、その子も思い当たる部分ある子です。 当時、「療法」もなく、とりあえず「気」を使ってレッスンしていました。 不思議な子でしたが、風邪で学校休んでも、レッスンには来てくれたり。 でも、泣いて帰るんですよね。 楽しいのかどうかなんて、まったくわからずでしたが・・ レッスンは、一律に考えるだけではだめですね。 確かに療法は私にはいい勉強になりました。 いろんな子がいる事も勉強と経験で、少し、は体験してきました。 でも、勉強と経験はとても役に立つけど、あたふたしながらでも?向き合う事はやっぱり大切ですね。 打てば響く子?は、レッスンも勢いがあって楽しいですよ。もちろん。でもすぐに結果が出る分、本人もあきらめはやかったり。 じっくり、あたふたしながらレッスンしていくのも、あきらめないでレッスンしていくとしっかり味のある結果もでてきたり。 まずは、先生から、おかあさんから、あきらめちゃだめですね。 音楽なんて結果はすぐにでるはずないです。 もちろん子どもの成長も。 とても思い出に残る生徒のひとりです(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年12月12日 09時53分09秒
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