♪音楽教室日記

2009/04/27(月)09:39

♪音と色彩

12・色・色彩(5)

先日は、またまたみなさん貴重なコメントありがとうございました せっかく、 いろんなご意見を頂いたので、もう1歩踏み込んで、 まとめてみました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 音によって、いろんな色彩感覚がある。 これは、絶対音感を持っている人は、よく、いいます。 音を認知するのに、 脳の中の事ですから、これは、もう、その人にしかわかりません。 ある大学の研究で、 絶対音感を持つ人に実験をしたところ、 結構その色彩感覚が、共通している部分もあったという結果があります。 ハ長調=白 ト長調=青 イ長調=赤 ヘ長調=緑 そんな結果が多かったようです。 赤という、パンチのある色の調の曲には、 ショパンの軍隊ポロネーズ、ベートーベンの交響曲7番 緑には ベートーベンの、田園、バイオリンソナタの春 と、 なんか、なるほど、って思うようなイメージもあります。 その実験結果では、調号が増えるに従って、 様々な色意識が、人それぞれになっていくという。 そこで、確実な絶対音感が身に付いている人が あとから、 音に、色をつけることに違和感があると。 そういう、意見もあるのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ところで。 子どもたちの読譜。 読譜って、結構重要です。 教えている段階では、一般的な子どもたちであって もしも、はまって、専門家になってもいいし そうでなくても、音楽的に自立をしてほしい そう、思っています。 中には、他の教室から移動して来る子もいます。 これは全員にはあてはまりませんが、 移動してくる子、長く続けている子で 壁がやってくる。 この理由が 「練習がめんどくさくなった」 ダントツだと思います。 これが中学生や高校生でない時。 その本当の理由が、実は音符がよくわからない。 自力で弾けない。 結構多いのです。 多い話で、 「耳から聞いて弾く」 このパターンでやってきている子はたくさんいます。 これは、とてもいいのですが、 これのみだと、 耳から聞いてなんとなく弾けた それが、もう、できなくなる事が絶対にやってくるのです。 絶対は、やめましょう(笑) 中には、完全なる能力を持っている子どももいるでしょうから。 そこで、簡単なうちに、音を読む癖さえつけたら それほど、楽譜を読むのは難しい事ではない。 そう、私は実感しています。 でも、たいていの子どもたちは 読むという作業はめんどくさいから 先生が弾いたのを覚えて弾こうとします。 さあ、どうしようか。 覚えて弾かせるのは子どもこそ簡単です。 それも大事なんですけど、 それだけで、過ぎたときに 「実はうちのこ、音符よめないみたいで」 「番号見てひいてるみたいで」 結構それなりに弾けるようになった時 壁が高すぎる! どうやってのりこえようか・・・ これは、実に多い事例です。 そうならないために、導入期から音を読ませる事に 面白みを与えたいのです。 そこで、私は色音譜を導入しているという事です。 すでに色が塗ってある楽譜は私はよい、と思いません。 自分でぬる これが自分で読むという作業につながります。 これも不思議なもので、賢い子であれば、ほんの数回で 音読みがくせになるので、色を塗る必要がなくなります。 高い音やへ音が出てきたときも、 自分で読む作業をしていけば、 難なくできていく。 字のかける子は、つい、振り仮名をつけたくなります。 そうなると、 音の高さは一切無視します。 色を塗った楽譜であれば、 音の高さ、は目に入ってきます。 というような流れで、 色音譜を自分で楽譜を読む意識の導入として、 使用していきます。 読めているのに、色を塗らせすぎたり 色が塗ってある楽譜を定番化するのは、 方向がちょっと違ってくるかと、思います。 話はそれますが、 「読む」ことの学習障害のお子さんには効果的です。 学習障害を持っていない小さな子どもでも、 5本の線の認知力が薄いと言われます。 その時に、線を数える事の困難さを緩和するためにも、 いいかと、思います。 また、 自閉傾向のお子さんを指導する事があれば、 色の認知の方が楽なお子さんもいるようです。 色んな方向で、その子が楽に取り組める事。 最終的には自分で使いこなせる事。 頼るのではなくて、持ち上げていくために、 色んな教材を考えるのもありでしょう。 そんなスタイルで、 とりあえず、私の場合は、とても有効に使用できる 色音譜です。 だから、ドは赤!! 決めなくてもいいんだと思います。 ピンクでも緑でも。 あとは指導する自分が、わからなくなれば、何色でもいいと思います。 読む事に、困難なイメージを持たないでほしいこと 高い音や、へ音が出てきても 共通して音が分かること。 自分で読む事に、困難さを感じないきっかけづくり これなのかな。

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