★のんびり生活　～北の国から～★

おととい寝る間際に小さな喧嘩をした。
私は久しぶりに少し泣いたけれども
喧嘩自体はさほど大きくなくて気がついたらいつものように
仲良く手をつなぎながら眠ってしまっていた。

昨日私は同期の友達と一緒にラーメンを食べに行った。
寒い中２０分ほど並んで待った後のラーメンはすごく美味しかったし
何よりラーメンどころか日本食も中華料理もしらないような子も
美味しいねと言って全部ぺロリと食べてしまっていたのが嬉しかった。
ご飯の後はみんなでスペイン風の飲み屋に行って私はサングリアを飲んだ。

ルパンが電話をしてきてまだ町にいるのかと聞いてきた。
きっとまだ遅くまでいるからできれば一緒に帰りたい、と告げると
もちろんそのつもりで電話をしたんだ、と言われた。
ルパンは私達が飲んでいた町で働いている上に
今日のシフトは夜９時までだったので一緒に帰るのには都合がよかった。
９時をすぎてルパンが飲み屋まで迎えに来てくれて
私は仲間達にお先に失礼、と告げて帰路に着いた。

サングリアのせいで少しほろ酔い気分の私は
もっともっと飲みたくて家に着いたら一緒にワインを開けよう、と提案した。
ルパンはそれに賛成して家に着いてから早速以前誰かにもらった赤ワインを開けた。
グラスも使わず、ちょっとお母さんには怒られそうだけれども
ボトルのままワインを二人で飲みながらベッドでいろんな話をした。
歴史の話、同僚の話、年末の予定。

話の途中でふとベッドに散乱する数多くあるぬいぐるみのうちのひとつを手に取って
「このぬいぐるみのこと覚えている？」と唐突にルパンが聞いてきた。
それはくまのぬいぐるみで、ずいぶん昔に喧嘩をしたときに
ルパンがいつの間にかこのぬいぐるみを買ってきて
ぬいぐるみが代弁したごめんねの手紙を添えて翌日居間に置いておいたもの。

なんだかそれを思い出したら涙が出てきてしまいまたポロポロと泣いた。
悲しくて泣いているの、嬉しくて泣いているの、とルパンが聞くので
悲しいし、嬉しいの、と答えた。

あんなにいっぱいの喧嘩をしてきて
お互い傷つけあってきたことは本当に悲しい。
でもそれにもかかわらずまだ一緒にいることは本当に嬉しい。

と答えた。

ルパンは嬉しそうに微笑んで
「僕には本当にフジっ子だけ。」と言った。