LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

2007/10/28(日)00:15

「かぐや」は十三夜の月に

こんな日(653)

2007/10/23 martedi 今夜は十三夜。 十五夜と揃ってみる物で、片月だけ見るのは忌み事などと言われたそうだ。 近頃は、十五夜だからと言って何をするわけでもない。 ただその頃になると、秋の味覚が次々出て来て楽しいと思うだけ。 実は、十五夜よりも、十三夜の方が、空気も澄んで、綺麗なのだそうな。 今日のお月見はいつもと違う。 月の近くには、「かぐや」がいるはず。 どの辺りにいるんだろう・・・ 昨日の朝は、とても鮮明な月の南極の映像を届けてくれた。 遠くに、小さな青い地球も写って。 H2の失敗が続いた頃は、初歩的なミスばかりのように思えて、 日本の基礎工学は、もうダメかしら?なんてガッカリしてた。 でも、とうとう成功させて、今回は、名前まで気に入っている。 一緒に観ていたtamが訊く。 「2つの子衛星、なんて名前だか知ってる?」 竹取物語の、他の登場人物は・・・? 婿候補の若者達の名前なんかじゃ、一般的ではないし・・・ 「ん~~~、まさかオジーサン、オバーサンじゃないわよね」 ニヤッと笑いながら、 「翁と媼なんだって!」 いいな~~~ 巷には、カタカナやアルファベットが溢れているこのご時世に、 日本の古~いお話し、誰でもが知ってるお話から名前を付けるなんて! そりゃ~、月に行くのだもの かぐやにきまってる~~~ 月に、人が行く必要はないように思う。 あの夢をいっぱいもたせてくれる月に、人の手で、傷を付けるのはなんか悲しい。 送ってくれた映像の、真っ暗なクレーターから、ピョンと兎が出てくるのではないか? もしかしたら、お餅つきの音を拾ってくれるんではないか? そんなアホなこと考えながら、いつまでも月を見ていたい。

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