2009/10/11(日)23:43
槍は綿棒に
2009/09/29 mar.
まちづくりの仲間から数日前にメールでお誘いが入り、6月に屋敷墓地を見せて戴いた、
南北朝時代からこの辺りにお住まいだというY家をお訪ねしました。
この前は外からだけでしたが、今日はお家の中のものを見せて戴く。
ご当主は別の所に住んでおり、今は母上が1人でお住まいのようです。
この方が、何ともはやおおらかな方で、
「自分は関心無くて、何にも分からないので、どうぞ見てってください」
と次々いろんなものを出して見せてくれる。
一昨日講演をして戴いたばかりの伊藤先生や、地域の学芸員の方もいらして、
真っ黒になった厨子を開けたり、3幅組の曼荼羅を見せて戴いたり・・・
何ともおかしいというか、唖然としてしまったのは、
長押に掛けられた室町時代のものだという槍。
少々短いとは思ったけど、そんな古いものはあまり見たこと無かったので、
そんなものかと思ってたのですが、
「あれはね、戦時中に主人が、柄を切って綿棒にしてしまったんですよ」
何ともおおらかというか、屈託のないご一家です。