LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

2009/10/11(日)23:43

槍は綿棒に

まちづくり・保存(13)

2009/09/29 mar. まちづくりの仲間から数日前にメールでお誘いが入り、6月に屋敷墓地を見せて戴いた、 南北朝時代からこの辺りにお住まいだというY家をお訪ねしました。 この前は外からだけでしたが、今日はお家の中のものを見せて戴く。 ご当主は別の所に住んでおり、今は母上が1人でお住まいのようです。 この方が、何ともはやおおらかな方で、 「自分は関心無くて、何にも分からないので、どうぞ見てってください」 と次々いろんなものを出して見せてくれる。 一昨日講演をして戴いたばかりの伊藤先生や、地域の学芸員の方もいらして、 真っ黒になった厨子を開けたり、3幅組の曼荼羅を見せて戴いたり・・・ 何ともおかしいというか、唖然としてしまったのは、 長押に掛けられた室町時代のものだという槍。 少々短いとは思ったけど、そんな古いものはあまり見たこと無かったので、 そんなものかと思ってたのですが、 「あれはね、戦時中に主人が、柄を切って綿棒にしてしまったんですよ」 何ともおおらかというか、屈託のないご一家です。

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