明日、２３日（金曜日）

ミラノでは、初めて

テロ対策訓練が大々的に開催されることとなった。

ミラノの第一国際空港、「マルペンサ」とつながっている

地下鉄の駅「カドルナ」と

（成田エクスプレスのような直通急行電車が走っている）

もうひとつの空港、「リナーテ」で

テロが起こり、

「カドルナ」では、爆発が起きた、という設定で

２０００人を動員して

訓練を行うという。お昼１２時前後という発表である。

もちろん、いったん交通機関はストップするであろう。


またその地域にその時間、いなくても

例えば携帯電話の会社が訓練として

一斉避難勧告をメールで流したり、

テレビでも何かしら、速報等の練習が放映されるのではといわれている。


いまや、老人でも持ち歩いている携帯電話である。

どうか、イタリア人のおじいちゃん、おばあちゃんが

「訓練」と知って、行動してくれたらと思う。

小さな地震ですら、夜中だろうと明け方だろうと

家を飛び出してしまう人たちだから。怪我人がでないことを

祈りたい。

この国の人がパニックになったら、恐ろしいからねえ・・・・。



この前代未聞の大訓練に

ミラノ中は、ひそかに大騒ぎなのだ。

なぜならば、「訓練」というものに

ほとんど馴染みがないからである。

日本では、毎年小学校でも

防災の日に「防災訓練」があり、

順序良く、非難する方法を幼少の頃から心得ている。

しかし、このイタリアでは

そのような風習はない。

実際、子供たちが学校にいる時間帯に

何か事件や災害が起きたら、どのようになるのか

考えてもみなかった。



このような大掛かりな訓練が

果たして上手くいくのだろうか。

ミラノ中が心配をしている。

しかし、世の中では次なるテロ標的にあたる、イタリアと日本。

ぜひぜひ、パニックになろうと

交通機関が麻痺しようと、

これは挑戦していただきたいことである。

そして、問題点をみつけだし

次につなげていってほしいものだ。


今回はイタリアでも、首都ローマではなく

ミラノのみで行われる。

観光客が多い時期ではあるが

観光客にもちゃんと情報が伝わってほしい。


無事に明日が終了することを

心から祈りたいものだ。