小さな宝物

2006/04/12(水)15:14

『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊著

愛読書(798)

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品です。 医療過誤か殺人か。。。 不定愁訴外来の万年講師と厚生労働省の変人役人が 患者の死の謎を追う。 という話です。 バチスタというのは心臓手術の方法で今度始まるドラマ「医龍」も バチスタのチームを作っていく話みたいですね。 作者は現役ドクターの方だそうでなかなかリアリティのある病院模様が 展開されています。 主人公の一人万年講師の田口ドクターが私的にはとても興味を 惹かれる存在でした。不定愁訴外来っていうのも面白いし。 ただ後半の謎解きで田口ドクターがあまり活躍されないのは 少し残念だったかな。。。。 最後にもう一ひねりあればものすごく面白かったと思います。 小児の移植問題に訴えかける部分も強く印象に残りました。 現在の日本の現状。 海外で移植する子供たち。 その影に命を落としている子供たちがいることの事実。 日本でのマスコミの報道の問題。。。。 元医療に携わっていたのでこの問題には考えさせられるものがあります。 なかなか興味深い作品でした。

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