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カテゴリ:愛読書
ボトルネック 178.ボトルネック 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。 主人公嵯峨野リョウは両親の仲が悪く兄も事故死。 そして恋人だった諏訪メグミも事故で死んでしまった高校一年生。 すでに未来に希望を持たず、流されるままを過ごす毎日。 恋人が事故で死んだ東尋坊を訪れ、自分もそこで目眩をおこし崖から転落。 目が覚めるとそこは彼がいないもう一つの世界だったというお話。 何だかとても悲しいというか怖いというかそういうお話でした。 最後はちょっと怖いです。 少しホラーも入っちゃってるかなあ。 10代の男の子の絶望感が切々と伝わってきて 何だか悲しくなってきちゃった。 米澤さんの作品ってひょうひょうとした感じなのに 怖かったりしますよね。 なんていうんだろう、ひんやりするような怖さ。 怖いのは苦手という方も読める作品ではあるのだけど。 そのゾクっとする感じが何とも言えないなあと思います。 この作品は読むの2作目になるのですが他の作品も 読んでみたいなあって思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月14日 19時02分30秒
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