2008/08/11(月)00:04
『山魔の如き嗤うもの』三津田信三著
山魔(やまんま)の如き嗤うもの
204.山魔の如き嗤うもの
忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。
今まで読んだ刀城言耶シリーズで一番読みやすかったなと思いました。
っていうか私が三津田さんの文体に慣れてきたってことなのかな?
今回は苦戦せず割とすらすら読めました。
でもそのせいかどうか解らないけどいつもより中身が薄く感じてしまいました。
今回最初に想定した犯人がぐるぐる回る推理劇のオチに治まってたので
やっぱりそうだよねってことであんまり驚くこともなく(^^ゞ
刀城さんの推理の語り口はもう解ってるので騙されないしなあ・・・。
でもこうやって侮ってると次はどんでん返しがあるかもだけど。
民話とか民俗学みたいなものが割と好きなので楽しめるシリーズになりつつあります。
今回はあまり怖くなかったです(*^_^*)