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カテゴリ:愛読書
感染 243.感染 ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、未来を嘱望されている外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。幼子は焼死体で発見されるという最悪の事件となったにもかかわらず、啓介は女からの呼び出しに出かけていったきり音信不通。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿り着く―。 感染・・・・なんて怖い言葉なんでしょう。 医療に携わっていた私にとってこんな怖い言葉はないかもしれません。 自分の身を守ることももちろん大事だし、患者さんも守らなくてはならないし 感染予防、感染対策というのは常に見直されていました。 でもこの話最後の最後まで感染の言葉は出てきません。 最初は誘拐事件から始まって、それが移植へとつながり・・・という展開です。 今回読んでみて思ったのは一般読者の求める医療小説と 医療関係者が求める医療小説とは少し違いがあるのかもしれないなあということ。 私はどうしてもある程度のリアルさがないと読み込めないんですよね。 「こんなの現実と違う」って思うと読めない。 でも刑事物とか自分と畑が違えば全然楽しく読めちゃいます。 だから医療小説を読むときは一般読者とは違った感覚になるのかもしれません。 この作品は・・・そうですね~、突拍子もない展開だけど なきにしもあらずかな・・・というレベルの現実的な恐怖はあると思います。 臓器売買については今映画で話題になっている「闇の子供たち」なども 読んでみたいなあと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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