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カテゴリ:愛読書
死因不明社会 286.死因不明社会 日本の解剖率2%台は、先進国中ぶっちぎりの最下位。98%は、体の表面を見るだけのいい加減な死亡診断が下されている。死亡診断が軽視される社会では、明らかな犯罪行為や児童虐待すら発見できず、治療効果判定も行われない無監査医療がはびこる。社会に様々な不利益をもたらす「死因不明社会」に立ち向かうにはAiを中核とする新たなパラダイムシフトが必要となる。現役医師でベストセラー作家、海堂尊の緊急提言。 不審な死についての解剖の低さには本当に驚きました。 自分は大きな病院では働いてないのでそういうところでは 行われているのだろうと思っていたから。 中堅の市立病院で働いていた時に、解剖を医師の方からお願いしたことが 数回ありましたがいずれも断られていましたね・・・。 やはり死んでなお切り刻まれるということに家族は耐えられないと思います。 そこでAi診断はとても有効だと思います。 ただ問題点もありますよね。 著書の中で3点あげられてるけどまさにその3つの壁が大きく立ちはだかってると思います。 この壁を切り崩すためにはやっぱりもっと沢山の人に知ってもらわなくては ならないと思います。 あとちょっと饒舌というか、表現が大げさな部分もあるし、白黒写真ではありますが 一般の方が見るとちょっときつい写真もありますので気をつけてくださいませ。 最後に働いていた老人病院の死亡診断書はほとんど「心不全」と なってました(これが現実) でもね、お年寄りはそれでいいのかも・・・と思います。 本人も家族もそれ以上を望んでいないから・・・。 もちろん、望まれているお年寄りや家族がいるのならそれも 必要だと思いますが・・・・。 「死」の原因をきちんとさせることは犯罪を見逃さないため、医療の発達のため 必要なことだと思いますが、死にゆく人への精神的ケアもまだまだだなあと 感じる今日この頃です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月16日 23時10分34秒
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