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カテゴリ:愛読書
13.決壊 2002年10月、全国で次々と犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。被害者は平凡な家庭を営む会社員沢野良介。事件当夜、良介はエリート公務員である兄・崇と大阪で会っていたはずだったが―。 この方の作品を読むのは初めてだったのですが、最初読み始めたときは どうしようかと思いました。 久しぶりに挫折の予感が・・・・。 物語の始めがとにかく冗長でなかなか事件が起きない。 普通の家族をやけにドラマチックに書かれているなあという印象。 なので上巻の真ん中くらいまではちょっと辛くて読むのにも時間がかかってしまいました。 でも事件が起きると同時に一気にストーリーに加速度がついて下巻はあっという間に読了。 テーマはとても重いです。 「罪と罰」「加害者と被害者」「家族が受ける誹謗中傷」「少年犯罪」 「人格障害」「赦すということ」などなど。 日頃犯罪とは遠いところにいてどうしても傍観者的な目で見てしまいがちだけど いつ誰がどこで凶悪な犯罪に巻き込まれるかは誰にも解りません。 とても興味のあるテーマでしたし、筋書きも悪くない。 ただミステリとして読むとちょっと拍子抜けするかもしれません。 犯人は特に意外性がないし推理する場面もないので・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月14日 17時46分06秒
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