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カテゴリ:愛読書
訪問者 143.訪問者 山中にひっそりとたたずむ古い洋館─。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた…。果たして「訪問者」とは誰か?千沙子と昌彦の死の謎とは?そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った─。嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー。 恩田さんらしい古典的正統派ミステリーに仕上がってます。 「訪問者に気を付けろ」 その真意が解らぬままに鳴るベルの音。 訪問者とは誰のことなのか・・・。 そして嵐に閉ざされた山荘の中で、誰が味方なのか解らない 不穏な空気が流れていく・・・・。 もっと毒があってもいいかなとは思ったけど、この不穏な感じが 何とも言えず恩田さんらしくて好きな感じでした。 結末については賛否両論あると思うけど、恩田さんの作品って 雰囲気を楽しめれば私的には満足なので論理とかあまり関係ないんですよね。 こちらの作品も舞台として楽しめそうな雰囲気で、何となくイメージ しながら読みました。 あと章に名作絵本のタイトルがつけられているのですがそれが なかなか味があっていいなって思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月19日 12時42分19秒
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