2009/10/16(金)16:58
『宵山万華鏡』森見登美彦著
宵山万華鏡
179.宵山万華鏡
祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと「大切な人」を失ってしまう─。幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。様々な事情と思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいくが…!?くるくるとまわり続けるこの夜を抜け出すことは、できるのか。
祇園祭のような伝統のある大きなお祭りがこちらにはなく
参加したことはないのですが、お祭りってなんとなく非日常的で
どこか幻想的なイメージがありますよね。
きらきらした大通りから外れて薄暗い小路に迷い込むのが怖いような感じ。
そんな不思議さとちょっと背中がゾクっとするような怖さを感じる一冊でした。
迷路に迷い込んだようにぐるぐるまわっていつ出られるのかわからない物語の世界。
そんな中でも「宵山劇場」はくすっと笑えて良かったです。
偏屈王の裏方さんが出てくるお話。
そして妙に竹林に反応してしまう自分っていったい・・・・。
森見さんの過去の作品を読んでるほうがより楽しめると思います。
あと装丁がとっても凝ってます。
森見さんの本を読むと京都に行きたくなりますね。