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カテゴリ:愛読書
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 183.ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 “30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。あの“殺人事件”が起こるまでは…。 29歳って女性にとっては確かにいろんなことを意識する年齢なんですよね。 今までの人生を振り返ったり、これからのことを考えたり。 学生時代の友人たちと少しずつそれぞれの立場が変わっていくなかで 同じ距離感を保つのが難しかったり・・・。 結婚が幸せと考える人もいれば仕事に燃えている人もいるし 趣味を大事に生きてる人もいる。 自分が持ってないものを持っている友人をうらやましく思うこともある。 そんな微妙な女同士の友情や、母と娘の距離感を辻村さんらしい文章で 美味く描いている作品だと思います。 ただ・・・チエに対してあまりというか全く共感できなくて それが読んでてちょっとつらかったかな。 私だったら友達にならないタイプの人だから・・・。 イタイなあって思いながら読んでて最後のほうで本当にイタさが倍増だったなあ この物語は命の誕生についても描かれている部分が多いんだけど チエの取った行動はあまりにも軽率だし、命を軽く見すぎてる気がしました。 こんな大事なことについてはもっと慎重に行動するべきだと思います。 (自分の体を大事にしろということではなくて、事実確認をきちんとしようということ) だってチエがそうしてればこの物語って始まりもしなかったんですよ。 最後まで読んでちょっと唖然としちゃいました。 全体的に重苦しい雰囲気の中で翠ちゃんの存在はとってもぽかぽかしてました。 翠ちゃんには幸せになって欲しいなあ・・・。 ちなみに大人になっても家族の仲が良いということは私は全然いいと思います。 もちろん仲のよさにも限度はあると思うけど・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月30日 14時38分53秒
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