ふだん着物ぷち女将の、ぶっちゃけ話

しばらくカラッカラだった畑が、久々の雨でやっと潤って一安心なぷち女将です



毎週我が家で繰り広げられる女子会…着物サークル「着らく」

着物好きさんが集まって着方の工夫や帯の結びかたを教えあいっこしています


先週は、あたしの高校時代の友人に着方の工夫を伝えたくて
着らくメンバーT美ちゃんに協力してもらいました～アリガトウ～


あたしの友人は高校の時から大きくて、裄はおそらく７０センチ超え
でも叔母さまが和裁士さんだったことから着物にはなじみがある･･と知ったのは最近(笑)

浴衣を着たりはするヤツだから着物も難なく着られると思うけど、
気軽な価格で買えるリサイクル品は
「悲しくなる位、腕が出る」そーで


ってコトで、自虐キャラT美ちゃん登場




いつも「デブなんで…デブなんで…」と自虐ネタで皆を笑わせてくれるT美ちゃん、超カワイイんですよ

まずは一般的な衿で着物を着てみる図。

暑そうなので絽で探したら、極端に短い裄が無かったんだけど…
まず腕はこんなモン。


結果からお見せすると、



着方の工夫だけでここまで出せる
（知ってる人はごめんね～）


同じ着物でも工夫次第で裄を出すのも可能だし、身幅の調整も可能だよ


ではざっくり解説


長襦袢の衿から。

・衣紋をかなり抜きます
・首から離して衿ぐりは広く開けます。

これだけでピッタリ着るより２センチ近くは裄が出る
衣紋を抜かないと耳下あたりの衿ぐりは広がらないからソコがミソ


次に着物。

・半衿を大きく出す

これだけでも２センチはイケそう
大昔の写真は半衿を大きく出す着方が多いね(^_-)

バチ衿の場合はここまで


広衿の場合はまだイケる

・広衿を合わせる場所に向かって自然に伸ばす

これは抱き巾も増えるからお胸が大きな方はオススメ（うらやましい）









今回はあたしの着物だから広衿を縫い留めてはいないけど
（ついでに半衿も広く出す仕様になってなく申し訳ない…）
広衿の意味はこうする事にあるのです!(^^)!

だから次の世代に渡して行く礼装の着物は広衿が多く、
ふだん向けには着やすいバチ衿が多いんですね



次に、身幅に合わせて下前を浅く留めるのはご存知の方も多いと思うんだけど

浅いからはだける(>_<)という人も多いのでは？


はだけにくい工夫、一例



コーリンベルトを長襦袢の上前から腰ひもの下を沿わせて…



着物の下前にパチっ


これは去年の妊婦Eちゃんの着方去年の着らく風景から、良かった工夫ということで前合わせ浅くなるときにイイ感じ



先週はT美ちゃんと、２回目の参加の自称：浅野あつこさん(笑)と、同じく２回目のNちゃんが来てました

「着らく」は教室ではなく、知りたい事・楽しい事を一緒にやるサークル。
参加も自由、時間も自由、先ほどの過去記事にもあるように
近所のお節介なオバチャンが「着物の着方や楽しみ方を伝える場所」


着付けとは「着付け師さんがある程度決まった形でキレイに着せ付ける事」。

自分で着るのは「ただの着替え」
であって、キマリゴトや形にとらわれる必要のないもの。

この２つを区分けしない事には、他人の着姿に文句付ける人が後を絶たないのです
また、着物って面倒・苦しいという意識が根付いているのも着付け教室が流行らせた形からですね。

「この形で着なければならない」それが着付け教室の大問題。


その教えを忠実に守って着られる人はもちろん何も言われませんね。
不器用な人っているんですよ。
不器用な人にはあの形の強制は苦労でしかありません。
その先生にもよるでしょうが、人間不信になる位の想いをしている人もいます。


あたしの着姿は現代では異色かもしれませんが、着付け教室が広がるまでは至って普通です


「シワなくカッチリ着たい人はそれも良し、ユルっと着心地重視な人もそれで良し」
で、いいという社会になってほしい


「ラク」で「着方の工夫次第で楽しみが無限」な着物が大好きだし
その楽しみ方を知ってほしいなって思って着らくをやっています







２回目のNちゃん
前回は浴衣&半幅帯だったから、今回は着物&名古屋帯

Nちゃん「ココ（衣紋）ってどのくらい開けるとかあるんですか？？？」
女将「好きな感じでー」

Nちゃん「コレ（帯揚げ）ってどのくらい出すんですか？？？」
女将「出したきゃ出せばいいし出さなくてもあたしは片方だけ出すのが好き♪」

この写真、彼女一人で着てます
簡単に伝えれば、簡単に着られるモンです


自称：浅野あつこさんの写真は撮り忘れた～
２回目だけど、自前の浴衣を着ての登場

着らくの在庫より割烹着を購入して（着物はじめの人が多いので女将が最安値で購入し在庫してある。もちろんその価格で譲るよ！）
「今日はこのまま旦那さんをお迎えするの～」
とムチャクチャ可愛かったッス

…ちなみにあたしの母と同い年(笑)


あと、着らくに見学に来てくださった某呉服屋の４代目さん



必殺仕事人の中村主水の着方が好きという４代目

さすが、粋な着姿です～
前帯に挟んだ煙管もカッコイイのに、画像では見えないかな？

彼もまた「着付け（他装）」と「着替え（着方・自装）」の区分けの必要性を感じて下さってます。


服の常識として自由に着ると、結構楽しいですよ～



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ふだん着にはもちろん無補整・帯板ナシ・体感温度で着る物を選ぶ女将。














よそ行きはそれなりに～
服ってそんなモンでしょ



帯に汗が染みるのを防ぐ麻のタオルを胴に巻いて、
ちょっとカッコ付ける席だからメッシュの帯板してるよ







市のPTAの会合に出席だったのでちょっとカッコ付けて(笑)