魅惑の八丈島八丈島に行ったことがある人っているかしら?昔々、30年以上前は名古屋からの新婚旅行で賑わっていて、ちび旦那くんの両親の新婚旅行も もれなく八丈島だったらしい。 去年の11月に“一番近くて飛行機で遊びに行けるところ”などというくだらない理由でちび旦那くん と初めて八丈島に足を踏み入れることになった。 最初は適当に航空券を予約して、宿も適当に予約してみた。 予約してからネットでいろいろ見てみると、ペンションの広告がけっこうでていて、宿泊料金も 予約した宿の半額だった。 その広告のトップにでてきた「ロッジ・ワイルル」何よりも人と同じコトが嫌いなちび子の心を くすぐるでないの。 さらに、お電話してみたところ元気な声の女性が親切丁寧に応対してくれた。 おまけにレンタカーの手配もしてくれるという。 #最初のお宿を急遽キャンセルしてワイルルに泊まることに。 この旅行、そもそも鉛筆倒して決めたような適当なもの。 この無計画な八丈島への旅が後にちび子を引き寄せ続けることになろうとは夢にも思っていなかったのだ...。 #魅惑の八丈島へいらっしゃ~~~い。 何だか、よくわからないうちに八丈島行きの朝一便に乗っていた。 いつも旅行の計画ってのは綿密にたてることはないけど、今回の八丈島は、あまりにも調べてこなかった。 とりあえず、泊まるところを確保したし、温泉と寿司屋があるってことは調べたかな。 知っている人も多いと思うが、羽田空港でもローカルな場所に行く便はバスで飛行機まで向かう。 八丈島行きは、もれなくバス送迎だ。 バスから飛行機に乗ってみると意外なことに気が付いた。 ▲客層がバラバラ~~~ 若くて服装もコジャレテいるスキューバ系、長靴とジャンパーの釣り人系 東京都のマーク入り作業服の公共工事・土木建築系、八丈島の民系、 目的が見えないその他系... ■持参したオニギリとおやつをはむはむしているちび子は、もれなく“その他系” そのうち、聞こえてきた会話..... ※あら~~○○さん、どこにいってきたのさぁ ※いや~、慈恵医大の外来だったのよぉ ※あ~、病院かぁ ※そーなのさー、二ヶ月に一回ね ※あー、あの先生ね、糖尿だとあの先生がいいよね ....家の近くを走る都営バスの中かと思った。 飛行機は島民の足なんだねぇ。 その後、ワイルルのママさんに色々聞くことになるのだが、 飛行機は大切な生活必需品。 ここは、沖縄と似ているかも知れないけど、沖縄なら島の 中で病院なども含めて生活が完結できる。 ここでは、東京に出て行かないとならないことも多いハズ。 もしかして、島民の飛行機搭乗経験は高い比率じゃないかしら? おじいちゃんもおばあちゃんもフツーに飛行機に乗って行くと したら、現代的(?) 朝一便で八丈島の空港へ到着..... #うわっ、滑走路でUターンだ! そうなの、ANA便の一機が行ったり来たりしているので 他の飛行機が飛んでこないから滑走路で“うりゃっ”と Uターンするのです。 ▲初めてみた~ まもなく、ロッジ・ワイルルの人が迎えにきてくれた。 実はワイルルから空港の滑走路が見渡せる。 ワイルルに泊まっているとわかるが、ママさんは、“あっ一便だ” とか“あー、今日は風が強いから二便が遅れているね”など 島の人たちにとって、一日3-4便の飛行機は生活の一部なんだ。 ワイルルのパパさんとままさんは、飛行機のごーっという音が 聞こえると、お客さんを空港まで迎えにいくために車に飛び 乗っていく。 飛行場の近くってうるさいだけでいいことなんか無いと思っていた のだが、ワイルルから見る飛行機の離発着はとても楽しい。 そして、 ![]() ワイルルの近所に住むヤギ(^^;; 不思議な空間がそこにあるんだなぁ...。 ワイルルにチェックインして、あまりの眠さにダラダラと部屋で 昼間で寝た(-_-)zZzZz ぼぉぉ~~~っと出て行くと、ママさんが地元のレンタカー会社に 電話をかけて“ワイルルです~~~、一台いいかしら” #へっ予約して無かったのか? まもなくレンタカーの会社のおばちゃんが軽自動車をすっ飛ばして 迎えに来てくれた。 ちなみに、おばちゃんの携帯電話の着信音は、まつけんサンバ。 レンタカー会社に着くなり、「免許のコピーとるから」といわれ旦那くんと二人で差し出すと、 「あー、一人分でいいよっ」... #てきと~~~(^^;; 初めて島の地図を見ながらボロボロの軽自動車(しかも品川Noだ)を 走らせた。 取りあえず、昼ご飯だ! ワイルルのママさんお勧めの「島寿司」 しかし、島の人から寿司屋の態度が悪いからスーパーでパックに入っている島寿司を買って温泉の 休憩室で食べるようにいわれた。 八丈スーパー(ベタベタの名前)にいくものの、残念ながら島寿司がひからびていたため、 態度が悪いという「あそこ寿司」へ... 恐る恐るはいると、確かにご主人の態度がでかーい...かも。 島寿司自体のことをよく知らなかったので、旦那くんのみ島寿司でちび子はお好みで頼む。 それは、ご主人にとってあまり楽しくない状況らしい...(^^; できれば、みなさま島寿司を頼みましょう!! とっても親切に由来などを説明してくれます~。 ![]() 島寿司 八丈島の島寿司は白身のお魚がネタであることが多いみたいで あらかじめ秘伝の醤油ダレに漬けこんでおいたものをカラシで いただく。 カタチは江戸前だが、味は関西風の押し寿司に近いかな? あそこ寿司 〒 100-1511 東京都八丈島八丈町三根 361 Tel:04996-2-0172 お腹いっぱい食べた。 さて、他にすることが浮かばない。 そんなときは、 #温泉だ~~~! ちっこい軽自動車は、一路地元の温泉へ... 陽がドンドン高くなってきて、まぶしい。 ここが東京都とは思えないほど大自然の海が広がる。 ![]() 南原海岸:別名八丈ワイキキ通り(^^;; 人生、最後はこんな自然に恵まれたところで過ごしたいね。 海岸から走ること15分で温泉到着! この不思議空間の温泉がさらにちび子を八丈島に引きつけるの だった... 八丈島には安くて泉質のいい温泉がたくさんある。 たぶんどれも町営なのかな? 格安でいいお湯にありつける。 どこの温泉もおばーちゃんやおじーちゃんが受付に居る。 必ず二人体制で受け付けしているが、昼頃行くと受付奥の 畳のところでお弁当をつついている。 お客さんの大半は島の人なのでよく受付で近所の○○さんや ▲△さんの話で盛り上がっている。 なんとものどかなご近所隣って感じで、うちの近所の超近代的 東京ドームの温泉とは全く違う。 ちび子のお気に入りは、「みはらしの湯」 ここの露天風呂は海に面していて、断崖絶壁の上から真下の海が 一望できる。 回りに民家も見えないし、人の気配もない海を見ていると自然の 美しい光景に吸い込まれる。 一人で入っているときには、ちょっと怖い。 「裏見ヶ滝の湯」の温泉なんか無料だもんね。 ただし、混浴だから女子は水着いります!そして石けんシャンプー使えません! 他にもザ・ブーン(しゃれ?)というサウナ付きの温泉や透明のお湯があるやすらぎの湯などがある。 ザ・ブーンが700円とちょっと高いけど、他はどこも300円程度で楽しめる。 もちろん、湯上がりの休憩室はテレビかマッサージ器がせいぜいで食事の施設などはない。 お出かけの際は、お昼を済ませてから行くか、八丈スーパーでお弁当を調達してから行くこと! ちなみにスーパーや温泉で売っている八丈島の牧場で作っている 八丈島牛乳美味しいです♪ ここは、一番高級なサウナ付きの温泉「ザ・ブーン」 ちなみにこんな感じの休憩室 ↓↓↓ ![]() ザ・ブーンのマッサージ器 #にゃんで、舞台の上なの そして、客が私一人かっ! ![]() ザ・ブーンには私一人でした(^^;; ....ま、ここがいいところよ。 こんな感じで温泉で、泉質は塩泉です。 海の味かな... とにかく、人がいないし、源泉掛け流しなのでお湯は最高♪♪ 今なら、キャンペーン中なので、空港で温泉無料券が一枚もらえます。 なので、一番高いザ・ブーンにいってみようっ! 八丈島の温泉にいらっしゃーい! 八丈島のお食事どころとお土産 <<郷土料理>> 八丈島のお食事といえば、その2で紹介した「あそこ寿司」 の島寿司なのだが、行くたびに他にもいろいろ試している。 最近出来たお店で「合月(ゆずき)」の蕎麦はなかなかイケる。 もちろんふつーの蕎麦もいいが、ここに来たら名物のアシタバ を入れた緑色のお蕎麦でしょ。 軽く苦みがあって抹茶蕎麦が好きな人は、きっと気に入ると思う。 他にも何軒かお蕎麦屋さんがあるので試したが、合月が一番 美味しい。 天ぷらもさくさくしているし、客あしらいもよく、店も綺麗♪ 自宅で焼くと近所の嫌われ者になる可能性のある人は、ここで クサヤを食べてみるといい。 八丈島のクサヤは他の島に比べるとあまり臭くないと言われる。 しかし、ちび子は臭いと言うより、ドロの味に近い気がする んだけど((((((((((((((^^;みんな、クサヤって好きなのか しらん? もう一カ所試したお店は、郷土料理の「いそざきえん」ここは、 ご赦免料理というものを売りにしている。 なんでご赦免かというと、昔々この八丈島は罪を犯した流人が 島流しにあったところ。 といってもわりと政治犯が多かったせいか、極悪非道なお人は 流されてきていなかったみたい。 この流人が無罪放免になって地元へ帰っていくときに島の人が お祝いに作ってくれたのが、ご赦免料理なのだそうです。 #まさに島の歴史的お食事! で、この歴史的お食事をランチでいただこうと思って行ってみた。 しかし、お店に入るときから、ちょっと嫌~~な予感(-_-) ちょうど行った日が20年来の寒波がやってきたときで、普段なら20℃ちかくあるはずの八丈島が激さぶい!! ついでに、なんだか民家じゃんここ! そんな中、狭い玄関からもう一組の客とお店の奥にある和室に通された。 本格的なご赦免料理は5,000円/一人で要予約なので、それの簡易バージョンをお願いする。 #部屋に火の気が無くてさぶいよぉぉ(ちび心の声) しびれを切らした他の客が文句を言い出すと、ストーブ点火。 それからも、ポットのお湯とお茶を持ってきてくれたが、湯飲みを冷凍していたのか?っちゅーくらい冷たい。 #あは~ん、ここは冷茶で飲めってことね。 その後、やってきたお料理は、伝統的な昔のお味って感じ。 伝統的=洗練は.... ![]() 最初のお皿 魚の煮付けが冷え切っていて、堅い。 味というより、たんに気遣いの問題かな... ![]() ちょっと変わっている切り干し大根(ネット状) ![]() これは、美味しい!セロリのゴマ和えとお刺身 ![]() “どろどろの麦雑炊” #里芋のアクはとろうよ!胸焼けするから~(T_T) 全体的に甘さも塩気も非常に中途半端だったように思う。 そして、もう少し客あしらいを勉強してくれっ! いっぱい残してしまった...自己嫌悪 #農家の皆さん、ごめんなさい。 これなら、合月で大人しく蕎麦をすすっておけばよかった(T_T) でもね、食いしん坊は一度試さないと。 もちろんもう二度と行かないけど... あとで島の新島民(地元が島じゃない人)になんであんなに時代錯誤な味付けなのか聞いてみた。 これが島の文化だともいう...そんなところも必要なのかも。 しかし、家庭で食べられているご赦免料理は美味しいのだそうで.. #それが食べたかった(T_T) いそざきえん 〒 100-1621 東京都八丈島八丈町樫立347 TEL:04996-7-0041 <<お土産>> 最初行ったときには、お土産に困ってけっきょく空港で 花月というお店のアシタバマフィンなどを買ってみた。 #えっとぉ、お味はごくごく普通でした。 黄八丈サブレはおじいちゃんが一人でコツコツ焼いていると いわれるさくさくサブレです。 綺麗な箱と包み紙に入っているのでお土産に適しています。 くさやもありますよ~~~。これは、けっこう高級品です。 一つ一つパックに入っているので、お好きな方には最高。 ちび子お勧めは、山下食品の「明日葉つけめん」!二人前入りの パック入りでツユも付いて250円! これが冷やしで食べるとかなり旨いと思います。 八丈スーパーなどにもおいてありますので、ぜひお試しを! 山下食品 〒100-1401 東京都八丈島八丈町大賀郷556-3 TEL:04996-2-0108 FAX:04996-2-3460 <<ロッヂ ワイルル>> なんといわれようと、ちび子は、ここが好き♪ スキューバするは、外に塩出し(?)用のバスタブと洗濯機も完備されている。 ...ちび子はダイビングをしないけど、最高の宿(^^; お部屋まで土足で行けるので、ハンディキャップの人たちもよく車いすでやってくるというバリアフリーの珍しい宿。 トイレは廊下で、洗面所はお水しかでないけど、そんな不便さは、パパさんとママさんのお人柄がカバ~します~。 夜のお食事はそんじょそこらのお店には負けません! ちなみに、前回のお食事風景です~。 今回は、クリスマスイブのお食事ですが、普段もこんな 感じでペンションとは思えない~ヽ(^0^)ノ 年末スペシャルでずらっと並べてみました~。 ![]() 島の白身魚カルパチョ ![]() ワイルルのママさん特性の焼きたてパン ※今回の変わりパンのなかでも唐辛子入りのパンが意外と美味しい。 これにサーモンペーストを塗ると最高! ![]() 風邪に効きそうなニンニククリームスープ ※これが不思議とニンニク臭くない! ![]() チキンのワイン煮サワークリーム添え ![]() ワイルル特製クリスマスケーキ ※中はチョコレート生地でラズベリー入りのクリーム この他にデザートででてきたフルーツとナッツたっぷりのチョコバーと ラ・フランスの赤ワイン煮が激ウマ! 実は、この時に食べきれなくてお持ち帰りしてお友達といただきました。 ラ・フランスのワイン煮は東京で売って欲しい! レシピは、赤ワインとナツメグ、八角などだそうです。 ロッヂ ワイルル 〒 100-1401 東京都八丈島八丈町大賀郷 4333 電話 04996-2-4404 FAX 04996-2-4771 <<スキューバダイビングプロショップFreeDom(フリーダム)>> こちらのダイビングプロショップの岡田さんご夫妻は と~~~っても面白い。 残念ながらちび子は金槌なので海に潜るまえに水に顔を全部浸けるのが命がけ...。 しかし、このオーナーの岡田さんが教えてくれるなら“スキューバを やってみてもいいかなっ”と思うくらい楽しいお人柄。 この日もサンタに紛争してご夫妻がワイルルに襲撃(?)... じゃなくて、プレゼントをお届け~ ↓↓ ![]() 岡田夫妻と息子ちゃん&ワイルルママのサプライズサンタ ※ぜんぜん知らなかったので、お客全員びっくり! フリーダムの奥様はキャンドル作成の先生です~。 ![]() フリーダムサンタさんからいただいたキャンドル ちなみに、フリーダムでは夜になるとバーも営業しているそうで 次回は必ずお邪魔します! フリーダム 〒100-1041 東京都八丈島八丈町大賀郷2856-15 TEL:04996-2-7122(ダイビング) TEL:04996-2-7233(キャンドル) <<空間舎>> ハワイ島にそっくりな南原海岸から入った森というか原野の 中にぽっつりと立つ物作りのための工房です。 #ここのさりげなく置かれている小物が素敵です~ ![]() ![]() ※そして、ここのご主人の釣りの話がさいこー!ヽ(^0^)ノ ずーっと海外のトローリングを趣味にされていたご主人がある日 この八丈島に魅せられて住み着いてしまった話と今はまっている 磯釣りの醍醐味を絶対に聞いて欲しい! ※是非聞いて欲しい話のさわりだけ... 磯釣りでマグロって釣れる???? ↓↓ この答えは、行った人だけのお楽しみ♪ 空間舎 手作り体験コース 年中無休 Cafe & ギャラリー 13:00~18:00 金曜定休日 TEL:04996-2-4154 (代表) 八丈島に通い続ける魅力とはズバリ「島の人々」である。 ロッジ・ワイルルのパパさん、ママさんに出会っていなかったら きっと一度の八丈島だったと思う。 彼らの暖かいもてなしにいつも感謝しているし、また行こうと 思う。 最近、巨大で美しく、格好いい温泉宿やグルメ、格安の温泉宿が TVに紹介されている。 八丈島にはそんなこじゃれたものはない。 でも、ここにくると時間が止まる不思議な感覚になる。 それは、この島が田舎だからという意味ではない。 どういう感覚か分からないが、よくある田舎とは違う。 飛行機も情報もまったく東京都変わらないのだが、時間が止まって 自分をリセットできる気がする。 それは、きっといつも暖かく迎えてくれる島の人たちと不思議な空間 のお陰なのかも... ![]() ●こんな海岸でぼーっとするのがいいでしょ 長ーい時間、八丈島の話におつき合いいただいてありがとうございましたヽ(^0^)ノ |