あんしーず的房間

オットは怒ると手をつけられない。

別に怒鳴るとか、殴るとか、蹴るとかってのはないんだけど、

猛烈に掃除を始めちゃうんですよ。うぷぷ。

こないだの祝日の午後、親子３人昼寝してると突然に、水疱瘡で自宅軟禁中のムスコがついに限界まできちゃいまして、



おしょとに出たいよう　ぎゃうぎゃうぎゃう




と、泣いて暴れ出してしまいやした。

私とオットの二人して、眠い目こすりながら、なだめてもすかしても抱っこしても、高い高いしても、火がついたように泣くばかり。

さすがのオットもイライラして、キッチンの流しに置きっぱなしだった汚れた皿と鍋を

「洗ってねーし」

と言いながらガシガシ洗いはじめ

ムスコが散らかしたレゴブロックや絵本を

「片付けてねーし」

と言いながらテキパキとしまい

掃除機をかけ終わるころには、なんだかすがすがしいお顔になっちゃってて、それを見計らってあんしーずが一言

「さ、ドライブにでも行きませう。」

るるる～。皆でごーごー。ドライブだったら誰にも迷惑かけないよ～ん。

そう、私のオットは綺麗好きなんですねぇ。ああ、便利便利。


そんなオットが「俺の最後の聖域」と呼ぶのは、自分が寝る布団スペース。

ムスコが生まれる前は、私とオットはダブルベッドで仲良しこよしで寝てたけど、今はベッドで私とムスコが、下に布団を敷いてオットが寝てるのね。

ほとんど万年床と化したオットの布団スペース。週末には布団乾燥機かけてるけど。

この布団が、寝るときに乱れているのは彼にはガマンできないことらしい。

起きてから、オットがきちーっとベッドメイクあんど布団メイクしたはずの、その布団からムスコのパンツがぴろーんと出てきたのよね、なぜか、こないだ。

シンジラレナイといった顔をしてオットは

「コレハナンダ？」
「ムスコのパンツです。」
「ナンデココニアル？」
「さぁ。」
「今後、二度とこういうことのないように。万が一、今日も一日お疲れさんって状態の俺が、布団に入った時、またこんなことが起こったら,たとえ夜中でも

叩き起こして全員正座」

「全員ってオットも？」
「喧嘩売ってんのか・・・？」

神経質なのかしらねぇ。

おーらかにいこう！