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FIRE KING MANIA

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2006.08.01
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随分ご無沙汰しちゃって、その間にいつのまにか梅雨が終わってました。

実は、この間の土曜日、祖母であるヨシコサンが、
入院して、いつもより良くないと聞いたので、
親に「帰ってくる必要ないのに」とつぶやかれつつ、
お見舞いに大阪に帰ってました。

その夜、夜中1時過ぎ、ヨシコサンの容態が急変。
病院から電話があり、車で10分の距離をパニックになりながら走りましたが、
間に合わず、ヨシコサンはあの世へ行ってしまいました。

チッチはヨシコサンを一度もおばあちゃんと呼んだことがありません。
チッチだけじゃないです。孫合計4名全員です。
ヨシコサンが呼ばせなかったです。
実家で4歳のときからずっと一緒に暮らしていて、妹ちゃんは
ずっとヨシコサンとヨシコさんの部屋で寝ていました。
母も仕事をしたりしていたので、学校から帰れば、チッチと妹ちゃんは
ヨシコサンの部屋に入り浸り、漫画を読んだり、テレビを見たり、
一緒に相撲観戦をしたりしていました。
チッチもヨシコサンも朝潮が好きでした。

2年前、パーキンソン病を患ってから、
あっという間に寝たきり状態になってしまい、
会社を引退していた父が、実母のヨシコサンの介護をすべてやっていました。
それはそれは、根詰めた介護で、介護のプロである妹ちゃんとともに
チッチも、どうにかして父の負担を軽減できないものか悩んだものです。

ヨシコサンは、とってもプライドの高い人でした。
チッチとは、祖母と孫という関係とは少し違っていて、
言いたいことをお互いいいあう感じでした。
他の孫との関係とも少し違っていました。
本気で言い合いケンカする孫はチッチだけだったのでした。
そんな関係でも、ヨシコサンはすこぶるチッチに期待してくれていて、
「いつかあんたは大物になる」と言ってくれて、
頼みにくいことをお願いしても、
ヨシコサンだけは「ヨッシャ」といつも応じてくれていました。

実家から離れて10年以上たちましたが、実家に帰れば、
かならず「おかえり~」と言ってくれて、
東京に戻るときは「がんばりや~」と
必ず言ってくれていました。

どんどん体が弱り、自力で歩くことも生活することもできなくなり
あんなにお洒落だったのに、化粧水が減ることもなくなり、
大好きだったお肉を食べることもできなくなり、
最後の1週間は食事も喉を通らなくなっていました。
ヨシコサンとチッチは美味しいものを食べるのが大好きなところは
似ていたので辛かっただろうな、と思います。

【ヨシコサンの好きな食べ物】

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ちゃんこ江戸沢がお気に入り~。

最後のお見舞いのとき。
最後とは思っていないけれど、
チッチには何か感じるものがあったのでした。
だから、東京駅で、京都伊勢丹の花屋に電話をして、
ヨシコサンのために花を作ってほしいとイメージを伝えて
お願いしていました。

食事もできない、お洒落な帽子やお洋服も着れない、
いい革の財布も香水もつけれない、ヨシコサンに今チッチができることは
行って、お花をみせてあげることだけだと思ったのでした。

ヨシコサンはお花を見てくれました。
チッチの顔も認識してくれました。
「ヨシコサンのぶんも、仏さん(家の仏壇)おがんどいたで。」というと
最後に「ありがとう」とヨシコサンが言いました。
それが最後のヨシコさんの声でした。

チッチが大阪に来るというので、妹も滋賀から駆けつけて、
次の朝にはチッチと、ヨシコサンの大好きな妹
(ほんとに妹はよくやってくれた!!!)と、
お見舞いにいくはずだったので、
「ほな、明日の朝、一緒にくるからな~」と言うと頷いていました。
本当に本当にそれが最後の会話でした。

予感はしていたものの、
決してお別れにいったわけでなく。
お別れにあげたのでないけれど、最後のプレゼントである花も
妹ちゃんが留学中に送った手紙の数々も、
ヨシコサンの日記も
棺の中にいれて一緒に燃やしました。

ヨシコサン、あんなにアクティブだったのに、動けなくなって、
人に迷惑かけるの大嫌いだったのに、お父さんに沢山迷惑かけて、
あんなに食べるのすきだったのに、何も食べれなくなって、
辛かったな~。
よう頑張ったってみんないっとったで。
「私は恋愛したことない」って言ってたやろ。
だから、早く生まれ変わって次は大恋愛してほしいねん。

…って思ってるチッチと、子供のように

「さびしいよーなんでいくねん。お別れにいったんちゃんわ。
元気になってほしくて、帰ったのになんで死ぬねん。あほー」

と駄々をこねているちっちゃい子供のチッチがいます。

でも抜かりなくきちんと緻密に計算して行ったヨシコサン。
今度の土日だとチッチの誕生日だし、
妹ちゃんの結婚式延期せざるを得なかった。
妹ちゃんやチッチの結婚式だって、
父は介護があるから行かないかもと行っていた。

そんなことさせるかというヨシコサンの気遣いを
しかと受け止めて、とりあえず前をむいて生きていこう。

がんばりや~という声も聞こえてくるし。ね。

temari.jpg
ヨシコサンの棚から奪ってきた手毬。





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最終更新日  2006.08.01 20:49:13
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