|
カテゴリ:パンクロック&音楽
人生とは錯綜するものだ。
最近はエコブームでLED照明が爆発的に普及し、蛍光灯など使っている家庭はもはや絶滅危惧種である。 フリッカーとは主に蛍光灯とかTVの更新速度の事。 TV、や蛍光灯は常に明かりや画面更新をリアルタイムで放っているようで人間はそのように認識するのだけれど、実はそうではない。人間の感覚に気づかないスピードで光や映像を発信し、「常に明るい」やら「常に映像を流してる」と人間側が認識しているに過ぎない。 つまり錯覚が高速過ぎて人間には認識できないだけなのである。 人間の人生も、というか生き死にも、認識しているようで認識してないうちに過ぎ行く物といえる。 私が大学生の頃の話を書く。前回書いた通り、私は清々するくらいのロクデナシで、推薦で高校に入学し、その上推薦で高校を退学した。 教頭が頼むから辞めてくれないか、と言っていた。それが教育者として云々は今となっては同でもいいし、割愛しておく。 その後、まあインチキ高校に転学し、さらに地方のクソ大学を卒業して今に至る。 大体卒業試験やら入学試験やら、には必ず酒を飲み、入学式、卒業式には酔っては勿論、必ず酒を飲み、タイマー吸って望んでいたのだから、ロクデナシ、といわれれば返す言葉も無い。 そんな折、友人になった祐天寺というのが居た。 居た、というのは今生死すら定かではないから。 祐天寺は、いわゆる「天才」だった。当時、私って書くのがめんどいので僕にする。 僕はバンドもやっていたし、その関係で方々のライブにも呼ばれというか誘いが来て、暇さえあればライブ、酒、レコード屋、バイク、という今から考えれば神の与えたもうた時間を過ごしていた。 学業ははっきり言えば馬鹿大学やら馬鹿高校にふさわしいもので、まったく勉強せずにクリアできた。 まあそのツケは今に来てるんだが。資格とっときゃよかった。 話を祐天寺の話に戻そう。正直、祐天寺の部屋に遊びにいったときはビビッた。 祐天寺の住んでいたアパートは新築で、見た目は勿論、内装も新品、12畳と八畳、さらにキッチン8畳、位?という一人暮らしには贅沢なくらいの家だった。 玄関の扉を開けてまず照明がブラックライトで、紫にうっすら照らされている。 入り口には観たことが無い観葉植物が飾られている。 僕は手土産に用意して持ってきておいた(人に貰ったもんだが)15年だか20ねんだか知らんけどウィスキーを渡した。 「ええ子やのう」と祐天寺がつぶやく。 正直、魔境に入った、と思った。何しろいきなりブラックライトで、いきなりタイマーである。 生きて帰れるか解らない。まあ、いつ死んでも卒塔婆くらいはたつやろうから、まあええわい、と腹据えて、祐天寺と一緒にのみ、その晩は寝た。 パトリシアとかいう外人の持ってきた布団で。 祐天寺との話は長くなるので、というか書くのが面倒になったので、分割して書くことにします。 題名は常に「ミリオンフリッカー」で書きます。 それではお休み。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/10/19 05:44:31 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|