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カテゴリ:2019.10〜リタイア夫婦の日常
私が5年前帰郷してすぐ、偶然にもうちの前に住んでいるお宅のご主人が勤務医からビルテナントで眼科開業されたので、2キロくらいは離れているけど、そこをかかりつけにした。
前から歩いて7分の近所の眼科に通院していた母だが、先生が高齢になり(たぶん75歳前)後継もいないから、昨年廃業してしまった。 他にも歩いて10分くらいに新規開業の眼科はあるけど、予約優先とかで、さらにネット予約とか母はできない。 で、もう高齢の母がひとりで診察も不安でどうせ私が付き添いするならと、同じ眼科をかかりつけにした。 またうちから徒歩3分にある商店街で、長年夫婦でやっていた処方箋薬局は、ご夫婦とも親切で、地域の高齢者たちが通って便利だったのだが、 ご主人が75歳くらいに認知症発症で施設に入られても奥さんも高齢ながらお馴染みさんのために頑張って薬局を開けていた。 この奥さんは薬剤師なんだけど、やはり高齢には勝てず、手続きに手間取ったり、薬を間違えたりで、だんだん難しくなった。それでも地域のお馴染みさんは立ち話ついでに通っていたが、奥さんはもう腰が直角に曲がってしまうくらいになり、90歳前に廃業した。 むしろここまでやってこれたのは尊い。 再開発もあり、人口が減っていく地域、息子さんも薬剤師なんだけど、都会の大病院に勤務していた。田舎の薬局継いでも収入が見込めないだろうし、息子さんも定年しても都会には勤務できるところがあるのだろう。 また、近所の昔は学校医だった内科医院の先生はやはり70歳過ぎて持病があり、毎日開院できなくなっていたが、大阪で勤務医されていた息子さんが40歳前に帰郷して後継となった。 大先生も時にはお馴染みさんを診察されるようだが、大先生の自宅兼クリニックは、息子さんにリフォームされて綺麗になり、隣のマンションに処方箋薬局も併設、別に駐車場も借りてかなり遠方の患者さんも増えたらしい。 私の仲良しには医療従事者が結構いて、開業しているうちの二人には後継者がいない。 友人の娘二人のうちどちらかが医師か医師と結婚していたなら、後継者もいたかもしれなかったし、友人も多少期待をしていたが、残念ながらそうにはならなくて、ましてや地元に帰らず、都会で働いていたり転勤族でいたりする。 もう一人も、仕事ができるうちは頑張って、後継には誰かに貸し出ししたりしてなんとかなると言っている。 友人の息子は一緒に住んでいるけど地方公務員、娘は夫の転勤とかでアフリカにいる。 また一番仲良しの学生からの友人はいわゆる田舎の町医者の娘なんだけど、本人も妹さんも医師にはならなくて、弟さんが東京の医大を出て帰郷、後継しているのだが、ご両親が亡くなられたら、弟さんの奥さんがパワーを出し始め、東京からお嫁に来て田舎町に大層不満があったそうで、今にも弟さんを置いて東京の実家に帰りそうだとか。子供達も東京の実家から大学通わせていたらしい。もちろんこちらには帰らないよね。 奥さんの実家家族は大手の会社勤務、東京で派手な生活をしていたそうで、ノーマネー、ノーライフ。笑 町医者の平凡で地味な毎日に辟易していたそうである。 友人の代々地域医療に尽くしてきたクリニックはこれで閉院かもと寂しそうに言っていた。 友人の子供に獣医がいるんだけどね、いきなり動物病院は、、笑 出生数も年々減り、地域の産婦人科も廃院が続いたり、また他科クリニックに変わったりした。 小児科も専門医が減った。 ほんと地域医療はどうなるんだろう。 娘の医師の先輩は親の高齢から切望されて、東京の大病院から帰郷して後継になったのだけど、再開発地域で人口減、患者数も減り、収入支出が思ったより違って先行きが不安になり、結局は廃院して、また東京のクリニックで働いているそうだ。医師だって生活や目標やあるし、経営も大事だから、いろいろ悩みどころなんだ。 我が家も子供達は東京。後継するものもない。 私ら夫婦も子供と暮らすことも、これから先はないだろう。 それぞれが勝手にやってくれたらいいし、その責任は自分たちだから、いまさら私らを頼らないようにしてよ、、、笑 夫も450年続いた農家を継がなかった。 義兄たちも継がなかったから、父母亡き後田畑は放置されてしまった。築100年の農家の家も朽ちてしまいそうだ。今はコウモリとハクビジンの家だ。笑 相続した義兄、東京にいて、どうするんだろー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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