午後からの「特殊業務」がなんとか終わりました。
非常に困難なケース・・・・超難関ケースでした。
幾度となく、大きなピンチが訪れ、いつ救援を呼ぼうか・・・断念しようか・・・・迷いました。
でもその度に、死んだじいちゃんとばあちゃんの顔がちらついて、

「○○○、がんばれ。負けるな！」

と応援してくれているような気がしました。

「まだまだ・・・あきらめるな。あともう少し頑張ってみよう。投げ出さずにもう少しやってみよう」
そう自分に言い聞かせながら、歯を食いしばって、次なる展開を考えながら、窮地に対応していきました。
その結果、時間はかかりましたが、なんとか無事に成功。
なんとかやり遂げることができました・・・

「みんな、ありがとう。恐い思いをさせてしまってごめんな」

後片付けをしてくれているスタッフたちにそう声をかけると、やっぱり最悪の事態を想像しておびえていたようで、

「うまくいってよかったですね」

と、苦笑しながらそう返してくれました。
本当に彼女たちも不安だったことでしょう・・・（苦笑）。

次に私は目を閉じて、きっと傍にいて見守ってくれているであろう、死んだじいちゃんとばあちゃんに、そっとお礼を言ったでした。

「じいちゃん、ばあちゃん。今回も守ってくれてありがとう。おかげさまで助かったよ。なんとかうまくいったよ。みんな喜んでくれたよ。いつも心配かける孫でゴメンな・・・」

窓のカーテンが風にゆらぎ、夕方の空が垣間見えました。
昼まではどんより曇っていた空がどこへやら・・・、今は青空と薄い雲から漏れるやわらかな光が、外の街並みを優しく包んでいたのでした。



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