人間並みに心はあると思う
日本における最初の動物をいたわる法令は、675年に天武天皇が出した「天武の勅令」なんだそうだ。牛・馬・犬・猿・鶏の食肉を禁じたものだったらしい。徳川綱吉の「生類憐みの令」も有名だが、現代人には「お犬様」のイメージしかない。しかし、本当は違ったようだ。捨て子・姥捨て・捨て牛馬を禁じ、芸をさせて見世物にすることを禁じ、肉食を禁じ、遊びによる殺生を禁じた法令であった。おそらく側近によるこびへつらいで、「お犬様」になってしまったのかな? 西洋では動物をいたわる気持ちが芽生えたのは、遅かったらしい。18世紀になるまでは、デカルトによる「動物機械論」が主流だったそうだ。動物に痛みを与えて悲鳴をあげても、それは蝶番がきしむ音と同じだとされていたようだ。 宗教感が違うので、仕方がなかったのだろうが、デカルトの考え方を何かの記事の中に見つけると、悲しい気持ちになる。儒教や仏教が主流であり、輪廻転生と因果応報が信じられていた日本と、へブライ思想やギリシア思想の西洋との大きな違いであるのだろう。 でも、最近の日本は信仰心も薄くなり、ある意味西洋よりも劣っていると感じる時があるんだよなぁ。 …で、長々とした前置きだけど、我が家のオレンジ坊ちゃまは、人間を使い倒すことに長けている。あっちだこっちだとタクシーをさせられて、降ろす場所を間違えると、教育的指導があったり…。私に命令を下す手段を自分で編み出す能力は、感心に値するねっ!1日中命令されてるような気がするんだけど、気のせいか???