うちのそばにはチョコレート工場があるらしい。
確かに、数ヶ月前から風向きによって、独特な匂いがすることには気づいていた。

正直、給食工場か何かかと思っていたんだ。

だって、醤油のような、鰹節のような臭いだったから。


でも、知り合いが、「お前のところはいいなぁ、チョコの甘～い香りがするんだろう？」


といわれて以来、目をつぶって神経を研ぎ澄ませれば、チョコのような匂いがしないでもない。


でも、醤油だと言われればそちらにすぐ傾いてしまうような認知度合いだ。

例えて言うなら、ヘタな隠し絵を、一生懸命「これは魔女だ、ここがその鼻だ」と言い聞かせるものの、ふと気を抜くと「どう見てもこれは若い女性の姿だ」という認識に戻ってしまうようなものだ。


仮にこれがチョコの匂いだと思えてどうだというのか。

落語で、鰻屋の隣に住む貧乏人が蒲焼の臭いで白いご飯を食った、という話や、同僚同士の話で「それなら白いご飯３杯いけます」なんていうはなしがあるが、家のそばでチョコの匂いがしても、ねぇ？


バレンタインの時には余計にいやな思いが強くなるだけだったぞ。

妻帯者とはつまらないものだ。
（ホワイトデーにはちゃんと要望の品リクエストがくるし。。。）


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今日の会報はどうでしたか？

チョコっとかわいそう。

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ダメ。もっと世のために役立つことをしろ。

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