カテゴリ:なんとなく
「いつか」見るだろうと思ってためておいたものというのは、大概が見ずに捨てられることになる。 そもそも、時の流れの中で確実に存在するのは、「今」と「過去」だけだ。将来の「今」になるうるもののみを「明日」とか「来年」とか呼ぶのである。それらの「今」との距離は明確であり、現実に「今」になるかどうかはその他の不確定要素があるからなんともいえないが、なりうるという可能性があることだけは確実だ。 それに対して「いつか」というのははなはだ不明確な将来であって、不確定要素が現れるよりも前に、それ自身が不確定である。将来の「今」になることがあるかどうか、それも疑わしい。 そして、事実、「いつか」は来ないことが多い。いつか要るだろうと思って保存している過去の請求書、いつかきるだろうと思ってたんすにしまっている服、いつか役立つと思っている雑学の本、いつか道に迷うかもと思って車の中においている方位磁石、どれも役に立ったためしはない。 いつか見るかも、と思って貯めていた息子のお絵かき。 捨ててしまったが、いつか後悔するかもしれない。 ********** 今日の会報はどうでしたか? ********** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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