知恵の友の会

2006/02/28(火)15:12

【こわいネットの魑魅魍魎】

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今となっては国会議員の首一つを吹っ飛ばすほどになった堀江メール事件。 堀江さんが幹事長殿のご子息に数千万円を振り込んだ指示の決定的証拠だ、との触れ込みで国会を大激震させたメールですね。 これが、実はネットで早々に「ニセモノだ」と分析されたわけですが、私が最近、とっても参考にしている圏外からのひとことでもいち早くこれらの情報を集約化して取り上げていました。 最初の記事 ところが、その後、別の国会議員が黒く塗りつぶされていないメール本文を提示したことにより、これらの情報が覆されます。 (結果として、メールの信憑性が疑わしいという点については変わらず。切り口が違うのみ。) 2ちゃんねるでの冷静な発言集 検証記事1 検証記事2 結局、今に至るわけですが、この「圏外からのひとこと」の管理人さんは実に自らの説明責任を十分に感じて対応していると思います。 この画像比較を見れば、誰だったそう思うのではないか???というのが私の実感でもあります。 しかし、根本的な点として、最初に出てきた黒塗りメールと、後で自民党議員が提示したメールとは同一のものであったという比較検証は為されたんだろうか。 ネットで早々に「ニセモノだ」と分析された根拠の一つが、堀江さんの堀の字についての疑惑だったわけです。つまり、疑惑メールの最後の署名が「堀江」であるべきところ、「掘江」だったのではないか、というのが最初の段階の疑い。 本人だったら間違うはずがないから、間違えているということがこのメールの信憑性がないことを示す、というロジックでした。 だけど、堀江って、「ほりえ」で変換したらこれしか出ないし、間違うはずがない。 そこで、もう一歩進んだ人がいました。 メールに書かれていた堀江の堀の字の間違いは「掘」の字ではなくて「崛」だったのではないか、との疑いです。 なんと、中国では堀江さんは「崛江」という漢字で表記されるのだそうです。(Googleで調べると「ライブドア=活力門」で、「堀江=崛江」というのがよく分かります。)よくまぁ、こんなことにまで気づく人がいるもんですね。 ただ、ここまで来ると、単なる間違いだとか、メール自体の信憑性とか、というレベルではなくなるわけです。 意図的に、違う名前を書いて、民主党議員をハメようとした人がいる、という新たな疑惑です。 疑惑メールの本文末尾に、あえて「崛江」なるキーワードを含めて、他者に作者の意図の解読をさせる愉快犯的な性格が現れるわけです。 正直、「堀江さんが崛江と呼ばれているから、だから何なのだ」とか、「中国で崛江と呼ばれているからなんなのだ」という疑問に答えられる論理的な回答は持ち合わせていません。 ただ、ネットの世界でまま見られる、日中間の不協和を愉快に感じる層にとって、これがひとつのネタとなることは十分想像できます。 現在、中国と日本はやや冷めた政治関係にありますが、この原因の一つは(その姿勢の是非を問うものではなく)首相による靖国参拝ではあります。また、それに対してネット上ではやし立てる層がいるのも確かです。 ともあれ、結果として、民主党議員が取り上げたこのメールに信憑性がなかったことが証明されて首相のつい数週間前の政治的危機(いわゆる4点セット)は回避されました。 こういったものをあえて面白おかしく取り上げ、本件にリンクさせようとする層がいたとすれば、「そのキーワードが中国風漢字のつづりだった」というのは仕掛け人だけが分かる隠語のようなものとしてひとつのネタになるのかもしれません。 さて、この場合、メールが2通準備されていたとは考えられないでしょうか。 もう一通の文面はほとんど全て同じものの、例えば「堀江」ときちんと署名されているもの、また、送受信者の情報がきちんと見えるもの。 あらかじめ、「崛江」と印刷されているネタメールは民主党に渡され、これを千載一遇のチャンスと「くわされる」ことは織り込み済みです。 数日経って、「堀江」と印刷されているメールのほうが公開されれば、黒塗りの部分がないため、普通はこれがオリジナルだと思いますよね。(でも、これすら、きっと偽造) ネットの世界はこわいっすよね。 想像ですけど。 ********** 今日の会報はどうでしたか? あくまで想像ですけど。(ランキングに投票) / 甘い。世のためになることをしろ。(クリック募金に投票) **********

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