【やっぱ、こわくない？】

先日お話したミクシィの件について。 本日はこういうニュースが出ておりました。 このケースの場合、この方自身が不用意だったのかもしれません。 でも、現実の世界とネットの世界が垣根なくつながると、表に出すつもりがなかったものがいつの間にか出てしまうということは起こりやすいかもしれません。 私も95年だったか、「ライブドア」が当時画期的な無料インターネットプロバイダー事業をやっていた当時の会員でしたから、比較的ネット歴は長いつもりです。 だから、「簡単にネットにいる人は変な人で、リアルの人しか信用できない」みたいな論理を展開するつもりはありません。 ネットにも変な人がいるけど、リアルにいる変な人とそう割合は変わらないはず。これは、ネットが日常生活に溶け込めば溶け込むほどそうだと思います。ネットをすることが特別なことではなくなっているわけですからね。 ただ、ネットで気をつけなければいけないことはいくつかあるでしょう。 （１）スピードが速い 　皆さんにも日常体験で、メールを送ったら、数秒でその件について相手から電話がかかってきた、という体験はないでしょうか。 　以前のネット経由メールの場合、各サーバーがデータの更新をする頻度が数分に一度だったことやサーバー同士の転送の効率性の問題があり、とおりを隔てて向かいのビルの会社にメールを出しても20分くらい届かないことってよくありました。 　そういうのは、半分冗談で、多分地球を反対側に1週して届いたんだね、なんて言ってましたが、それでもそのほかの通信手段よりは早い方だったと思います。 　まして、各個人、企業、プロバイダーがほぼすべてブロードバンドで結ばれている現在、一人が流した情報はあっという間に広がることになります。 　一度流してしまったものは二度と回収できなくなっているわけです。 （２）目に見えない相手が直接のコミュニケーション相手になりうる 保存される 　これまでのコミュニケーションは1対1が複数回つながって網の目のように広がっていっていました。当然そこには、会えば話をする程度の仲間を伝わって情報が伝達されていたわけです。 　この場合、一度広がった情報の訂正は容易ではないものの、あくまで伝聞を繰り返すため情報の劣化が起きて（いわゆる伝言ゲーム）、いつかは情報が信憑性を持たないほどに劣化して（アノ人がそんなこというはずがない、と判断してくれるほどになる）自然消滅することもあります。人のうわさも七十五日というやつです。 　しかし、ネットの世界は「目に見えない」相手が僕のサイトにアクセスをして「直接の情報」を入手することが可能です。情報の劣化がない。おいらが発した言葉がカット・アンド・ペーストされ、画面コピーされていろんなところに広がることもあるということで、言い逃れはできなくなるわけです。 （３）加工される 　もう、ネット上でのフィッシング詐欺はじめ、ダマしは一般常識化しています。つまり、自分であることを証明するものをネットに出しても、それをコピーされて成りすまされるということがあります。 　また、ネットで掲載したものを一部加工されて誤った情報として掲載されることもあります。 　まして、先に述べたとおり通常は情報の劣化がないと思われているだけに言い逃れが出来ないのも辛いところです。 （４）検索される 　けっこう、一番怖いのはこれかもしれません。10年前ならロボット型検索エンジンは一般的ではなく、過去のYahooのように登録型が主流でしたから、「登録しなければ検索されない」ということが当たり前でした。しかし、Googleはじめ、ロボット型検索エンジンでは、公開したつもりのない情報でもいつのまにか白日の下にさらされているということはよくあることです。 　つまり、ちょっとした個人情報のキッカケを流出してしまうことで素性が明らかになりやすいとでも言いましょうか。 　例えば、僕の個人名が入ったメールアドレスが何らかの方法で流出したとして。この名前でGoogle検索すると、信じられないほどにいくつかの情報がヒットするわけです。そこで得たキーワードをサイド検索すると、徐々においらの足元まで追っ手が到達するという、恐ろしさがあります。 このような環境下、素性を明かすことを想定せずに始めた「たのみこむ」「知恵の友の会」では何気にヒントとなるような情報をたぶんに含んでいる可能性があります。 これと、現実世界から紹介を受けて加入するミクシィが垣根なく合流したら。 ううむ。ちょいと考えてしまうのです。。。。 ********** 今日の会報はどうでしたか？ ミクシィ、つなげちゃえよと思う方はこちらをクリックしてください(ランキングに投票) / 甘い。世のためになることをしろ。と思った方はこちらをクリックしてください(クリック募金に投票) **********