|
カテゴリ:読書 ノンフィクション
親鸞の死後に親鸞の教えをまとめたものとして書かれた歎異抄を、私訳したものです。
教えを誰にでもわかりやすく、間違いなく残していくという考えの下に書かれたものらしく、非常に分かりやすいものですね。 本著は、私訳、原典、解説と載っているのですが、原典でも多少わかりにくい部分はあっても、なんとかわかるかなというレベルなのですが、私訳によって、更にわかりやすくなっていると感じましたね。 元々五木寛之は、戯曲である「蓮如」であるとか「他力」というエッセイなどを既に書いており、浄土真宗には縁がありますので、非常に力を入れ訳したんだろうなと推測も出来たりしますしね。 個人的なことですが、浄土真宗というと、父方の祖父母は浄土真宗のお寺さんで供養をしてもらっていますので、なじみもありますし、念仏を唱えるだけ、修行してどうしたとか、そういう類の教えではないという事が宗教としていいかもしれないなと漠然と思えるものなんですね。 単に修行とか、お布施とか面倒にしか感じられないという事なんですが(というわけで、修行やら強烈なお布施を必要とするような宗教の勧誘は絶対にしないようにお願いします) で、基本的に念仏を唱えれば浄土にいけるとは、どういうことであるかとか、悪人正機説とはどういうことであるとか、改めてわかりやすかったですね。 思わず納得してしまったのは、自らを善人であると思っている傲慢な人間は自らを善人だと思っている時点でむしろ悪人であるという事でしょうか。 宗教の持つ負の部分ばかりが目立ってしまっている気がする昨今ですが、こういう考え方もあるんだというのを知るのは悪くないかなと思いますね。自分の努力でどうこうあがいても、駄目な時もあるし、そういうものであると分かっていれば楽になる部分もあるでしょうし。ある意味浄土は死んだ後の話ですから、現世でダメでもいいじゃんとも思えることですし(曲解しすぎかもしれないな) 私訳歎異抄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書 ノンフィクション] カテゴリの最新記事
宗教と時代背景と学問を 学べるという事~蔑視~偏見~格差~
悪人正機をプログ検索中です 善悪の判断の違いの人がいる。その 善悪の因果が 未来になる。心口意。悪いことの結果が恐ろしい。BATIとはあるのだろうか? 宿命 宿業 因果と償いと生死 宗教研究会(名前検討中 悪人とは 仏教の戒律を 守れない人と 聞いたことがあります。 現代社会で 仏教の戒律を すべて 守れる人が いるのだろうか?修行~ 他力本願 縁 自力本願 伝達 知識 浅識 専門 解釈 真実から ネットの可能性は ~。悪人正機について書かれているプログ 多いですね 煩悩即菩提 悩み多いと たくさん 祈る? (2012年04月21日 18時31分03秒) |