地下室で手記

2010/01/21(木)21:05

今日の読書 剣客商売十五 二十番斬り/池波正太郎

読書 小説(266)

剣客商売シリーズ15作目で、表題作の長編と短編が一編収録された1冊になります。 剣客商売シリーズは時間が流れているシリーズですので、その間に多くの変化が訪れたりするのですが、今回はとりわけその色が強く出ています。 なにしろ、いきなり小兵衛が立ちくらみに襲われる所から始まりますから。 長編が立ちくらみで始まるだけではなく、短編の方も老いについて強く意識せざるをえないものとなっています。 これが書かれていた頃、作者の池波正太郎の実年齢が小兵衛とかぶってきていて、自分の事を投影していたのではないかと言われているようですが、全く無関係ではなかったんだとは思います、次で最終巻ですから。 剣客商売(15)

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