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カテゴリ:読書 ノンフィクション
明日は参議院選挙ということですが、全くの盛り上がりも無いというかマスメディアの取りあげ無さっぷりが目立つなぁという気持ちがしないでもないですな。
W杯で日本の想定外の健闘はともかく、相撲の野球賭博問題ってトップニュースに持ってきたりするレベルの話かなぁと思った事が多々あったり。 まぁ、なんとかの1つ覚えのように政権交代と喧伝していればよかった前回の衆議院選挙と違い、マスメディアのミスリードで混迷しているんじゃね?って思われるようになってしまった部分も無きにしも非ずなのか、どういう扱いで取り上げればいいのか分からなくなっているのかは私には判断できませんけどもね。 さて、本著は現在のマスメディアの問題と限界、それに対するネット論壇の勃興と問題点という事で扱っています。 マスメディアの問題点は多々ありますが、論理よりも感情論優先に偏り過ぎている事と、批判のための批判の袋小路というか、何が問題かというものよりも、誰がやった事なのかに力点が入り過ぎているため、明確な基準がなく矛盾が頻発していると。 もちろん、時代によって基準が変化する事そのものが悪いわけではないですが、少なくとも持論を変更するならば変更にいたった理由を明示しないといけないはずなのに、明示するところかスルーがほとんどであり、信頼失墜のスパイラルに陥っていると。 対するネットでは感情論に陥らない論理性のあるものが目につきやすく、それにふさわしいと思えるものを引用しているのと同時に、ネットだからこその問題点は問題点として山積みであり、大人の事情も何もなく剥き出しの誹謗中傷が放置されてしまう恐れもあり、行きすぎると韓国人芸能人のように自殺者多発何ていう事にもなりかねないという事。 基本的には既存マスメディアはこれからダメになるだろうということで、ネットへの転換点になるのは間違いないという流れですが、じゃあ具体的にどのような根本的な変化が現れるか、また玉石混交のネット社会に対する対処法はどうするべきかまでツッコミようがないという現状があるにせよ、変わる事は確かだけどもそれ以上の何かはまだまだ分かりかねているかなぁという所でしょうか。 まぁ何かを断定するにはネットというものは難しい所があるからなぁとは。 単純な二項対立に持ち込まない事と、単純な二項対立であるとか単純な善悪二元論に落とし込みがちなマスメディア批判は納得しやすいですが、物事の単純化が論点として通用しないって、結局何かを書く時に難しくしてしまうなと思ってしまったり。 第1章 政権交代が起きた深層 第2章 民意は民主党を選んだのか 第3章 記者クラブ開放をめぐる攻防 第4章 マスコミが決して語らない論点 八ツ場ダム、脱官僚、亀井徳政令 第5章 先鋭化するネット右翼 外国人参政権への抗議デモ 第6章 電子民主主義の未来 第7章 「小沢vs検察」報道にみるマスコミの限界 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月10日 19時25分23秒
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