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カテゴリ:読書 小説
元書店員という作者の本屋さんを舞台とする日常の謎を扱ったミステリー。
本屋さんそのものである『配達あかずきん』から始まる成風堂を舞台とするシリーズと、中堅出版社の営業を主人公とするシリーズの2シリーズがあります。 本書は、『平台がお待ちかね』に続く出版社の営業を主人公するシリーズ第2弾。 本屋さんというか出版業界全体の問題から何からひっくるめたネタであり、本読みには楽しくなってしまうようなネタから、現在の出版不況(不況は出版だけに限ったものでもなんでもありませんが)絡みで、なんとなく気分が沈んでしまうというか、私に唸るほど金があるのならば、山ほど本屋さんで本を買いまくるのに!って気分にさせてしまうようなものまで。 日常の謎という事で、肩肘はらずに気楽に読める連作短編ですが、気楽に読めるなかにも、思う所がちょくちょく入ってくるというか。 本読みの人ならば、楽しめる要素は数多く入っていますね。 そして、何よりも直接的ではないものの、成風堂がしっかりと絡んでくるのが、今後に期待するなというのが無理というもの。 という事で、このシリーズもどんどん執筆してもらいたいのですが、そろそろ成風堂のシリーズの方も書いてはくれないものかと思うのですよね。 読みたい本が沢山ありすぎる!っていう贅沢な悩みが続いてくれるようになって欲しいなって。 まぁ私は本読みとしてはあまり歓迎されない部類である事は重々承知の上でね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年10月20日 21時08分11秒
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